更新日: 2026-03-09

基本情報

名称:
KMR clinic
診療科目:
形成外科, 美容外科
住所:
〒 700-0975
岡山県岡山市北区今2-8-14

電話番号086-236-7676電話
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形成外科専門医だからこそできるオーダーメイド治療で患者の多様なニーズに応える

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

KMR clinicの院内の写真

形成外科の領域では、最も多いのがリンパ浮腫の患者さんです。次いで多いのは眼瞼下垂の手術を希望される方で、年代にあわせて、クオリティにもこだわった「より自然で美しい仕上がり」を目指した治療を行っています。
また、近隣に小学校が複数あることから小児の受診も多く、ケガや火傷といった急なトラブルにも、できる限り柔軟に対応しています。

美容外科に関しては研修医のころからレーザーやフォトフェイシャル、ケミカルピーリングなどを受け持つ機会が多く、アルバイトで美容外科クリニックにも勤務していましたのでキャリアは長いです。当院では、シミ・しわ・たるみなどの肌に関するご相談が多く、年齢層は中高年の方から若い世代まで幅広くご来院いただいています。

貴院が注力されているリンパ浮腫の治療について、詳しく教えてください。

山田 潔先生の写真

まず、むくみの原因が何なのかをきちんと評価する必要があります。肥満や運動量の不足によって手足がむくんでいる患者さんが大勢いらっしゃるので、生活スタイル、仕事内容、家庭環境など多角的に問診することが重要です。中には服薬している薬剤の影響でむくみを生じている事もあり、これを見直すことでむくみの改善が得られた、ということもしばしばあります。
そのうえでリンパ浮腫が疑われるとなると、現在ではICGリンパ管造影という、リンパの流れを直接観察する検査ができるようになりましたのでこれを行い、リンパ浮腫の診断と重症度の評価をします。検査の結果を踏まえて、患者さんごとにスキンケア・医療リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法といった保存的治療の最適な組み合わせを考え、段階的に治療を進めていきます。こうした、ほとんどオーダーメイドの治療というのは導入までの効率が悪いのですが、むくみの原因や重症度、年齢、体力、生活スタイルや家庭環境がみなさん異なりますので、同じ治療を全員に行ってもうまくいきません。患者さんの症状が改善し、なおかつ継続できる治療をご本人やご家族と相談しながら考えていくプロセスはとても重要で、また醍醐味でもあります。
 
こうした保存療法をしっかり行ったうえで、さらにむくみの早期改善や悪化予防を希望される方には、「リンパ管静脈吻合術(LVA)」などの日帰り手術も実施しています。LVAは、流れが悪くなってうっ滞したリンパ管を近傍の静脈につないでリンパ液を心臓に戻し、うっ滞を解消するというもので、1980年代から行われております。先のICGリンパ管造影検査が開発され、リンパの障害部位が直接観察できるようになったこともあり、従来に比べてさらに低侵襲で精度の高い手術ができるようになりました。手術時間は3時間前後とやや長いのですが、キズは1~2cm程度で、局所麻酔で行っております。術中は手術用顕微鏡のモニターを見てもらったり、好きな音楽を聴いてもらったり、できるだけリラックスして過ごせるよう工夫しております。
 
治療の経過には個人差がありますが、強いむくみで手足の動きが制限されていた方がむくみが改善して手足を自由に使えるようになったり、うでや足の付け根の張った感じやピリピリとした痛みが改善して生活が楽になったり、あるいはリンパ浮腫の特徴的な合併症である蜂窩織炎の頻度がへったりなど、症状が改善するケースが多く見られます。以前に行ったアンケートでは8割以上の方が「改善」もしくは「やや改善」との回答をいただいております。

医療リンパドレナージと一般的なリンパマッサージはどう違うのでしょうか?

医療リンパドレナージセラピストはおもにがん治療後の後遺症などで生じる「リンパ浮腫」の専門的な治療・ケアを目的とし、医師・正看護師・理学療法士・作業療法士・あんま鍼灸師といった国家資格を持った医療者のみが取得可能な資格です。33時間の座学講座ののち筆記試験があり、実技67時間ののち実技試験があり、合格後に認定リンパ浮腫セラピストとなれます。
一般的なマッサージは美容やリラクゼーションを目的とした施術を受けられる方向けの民間資格で、特定の国家資格は必要なく、未経験者でも取得可能です。
この二つの大きな違いは、リンパ浮腫という、リンパの流れに異常をきたしている患者さんに対して施術するのか、正常なリンパの流れの方に対して施術するのか、です。当然、リンパの流れに異常がある方の方がより注意深く行う必要があります。私たちはリンパ浮腫の患者さんには全例でICGリンパ管造影検査をおこなってリンパの流れを観察し、その中でどのようにリンパを動かすとむくみの軽減に最適なのかを常に考えています。
当院には、リンパ浮腫ケアを専門的に学んだ有資格のリンパセラピストが複数在籍しており、妻の山田瑞希副院長もそのひとりです。
 
近年では、医療機関以外の施設でも「リンパドレナージ」や「リンパマッサージ」という名称で施術が行われていますが、リンパ浮腫の患者さんではむくみのない方の手足にも潜在的なリンパのうっ滞がある場合があり、そこへリンパを流してしまうとリンパ浮腫が顕在化したり、皮膚に強いストレスを与えると蜂窩織炎などを起こす恐れがあります。そのため、専門資格を持つ医療従事者による「医療リンパドレナージ」を受けていただくことがとても重要です。

KMR clinicの院内の写真

さらに当院では、医療リンパドレナージにアロマオイルを用いた「リンパアロマセラピー」も実施しています。皮膚の表面だけでなく筋肉の層にまでアプローチし、アロマとトリートメントの相乗効果で心と身体の両面に働きかけ、リラックス効果だけでなく様々な症状の改善が期待できます。トリートメントに使用するオイル(精油)はラベンダーやオレンジスイートなど 医療現場で使用しても安全な種類のものを使用しています。高保湿のホホバオイルなどのキャリアオイルで希釈したトリートメントオイルで、リンパ浮腫治療の重要な要素の一つであるスキンケア(保湿)にも効果的です。
当院ではリンパドレナージおよびリンパアロマセラピーは自由診療にはなりますが、関心のある方はぜひご相談ください。

「赤ちゃんの頭のかたち外来」を新設されたそうですね。

はい。乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策のため、国内では1998年ごろから赤ちゃんを仰向けにするよう推奨されたため、後頭部が平らになったり向き癖により頭のかたちが歪んだりする事例が増加しています。対策としては、顔の向きを頻繁に変えたり、タミータイム(うつ伏せ遊び)をしたり、授乳や抱っこの向き、ベッドの向きを変えたりするのが有効です。重度の変形の場合は自費診療になりますがヘルメットを用いた矯正治療も選択肢です。
 
治療にあたっては、専用のスキャナーで赤ちゃんの頭部を3D撮影し、国内メーカーに依頼してオーダーメイドのヘルメットを作製します。お風呂の時間を除いた1日23時間装着していただき、月に1回の通院で装着状況を確認しながら調整を行います。頭の形は1歳を過ぎると成長が鈍化して改善が難しくなるため、生後4〜6カ月ごろから治療を始めることを推奨しています。
また、ごくまれに「頭蓋骨縫合早期癒合症」という病気が隠れている場合もあり、その早期発見につなげることも当外来の大切な役割のひとつです。

美容外科については、どのような診療が受けられますか?

KMR clinicの院内の写真

お顔のシミやたるみ、下まぶたのたるみやクマなど、患者さんのお悩みに合わせて幅広い治療の選択肢をご用意しています。
 
シミの治療の基本はUVケアと摩擦を避けることです。そこからはビタミンCやトラネキサム酸の内服、ハイドロキノンやレチノールの外用、光を用いた「フォトフェイシャル」を行っています。フォトフェイシャルではメラニンや血管、コラーゲンなどに反応する安全なワイドバンドの光エネルギーを当てて、シミだけでなく赤みや小皺の改善が得られます。当院では患者さんの年齢と肌状態に合わせて過不足のない最適なエネルギー量で照射するよう留意して実施しています。シミの種類にもよりますが多くの場合は紫外線劣化に伴うもので複合したケアが必要なことが多く、根気よく肌を修復してゆくことが重要です。個人に合わせた負担の少ない方法を提案しています。

たるみに対しては、高周波治療器「ボルニューマー」を用いて真皮や脂肪層に熱を加えることで肌を引き締める施術が人気です。ダウンタイムが無く、直後から効果を実感される方も多くいらっしゃいます。
下まぶたのたるみやクマについてもご相談が多い悩みです。MD codeという注入法に則ったヒアルロン酸注入によるボリューム補正や、眼窩脂肪を移動させて再配置する眼窩脂肪移動術(ハムラ法)など、年齢や症状に合わせて適切な方法をご提案しています。