おなかの不調から発熱、風邪、生活習慣病まで幅広く診療。胃・大腸カメラでは、熟練した技術と鎮静剤によって負担を軽減し、AI活用で精度の高い検査に努める
貴院の特長を教えてください。

当院の特長は、私の専門である胃カメラ・大腸カメラによる内視鏡診療を軸に、便通の異常や腹痛、違和感といったおなかの不調を幅広く、専門的に診療している点です。
それに加えて、一般内科として、風邪や花粉症などの身近な症状から、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病、痛風などの慢性疾患まで幅広く対応しています。また、健康診断や人間ドック、ワクチン接種といった予防医療にも力を入れ、病気の早期発見・早期対応を大切にしています。
現在、どのような患者が多く来院されているのでしょうか?
現在は、おなかの不調を主訴に受診される患者さんが比較的多い印象です。胃カメラ・大腸カメラの検査を目的に来院される方も増えており、これまでに内視鏡検査の経験がある方はもちろんですが、想像以上に「初めて内視鏡検査を受ける」という方が多いですね。年齢層としては、開業当初は30代・40代から60代くらいまでの働き世代の方が中心でしたが、最近では近隣にお住まいのご高齢の方の受診も増え、より幅広い年代の患者さんにご来院いただいています。
そのほか、風邪や発熱といった一般内科の症状で受診される方や、女性の患者さんも多く、消化器内科を軸にしながら、地域のかかりつけ医としての役割も少しずつ広がってきていると感じています。
内視鏡検査の苦痛を軽減するために、どのような工夫をされていますか?

胃カメラ検査では、経口・経鼻の両方に対応しており、患者さんのご希望や状態に応じて鎮静剤の使用も選択できます。実際には、約半数の方が鎮静剤を希望されていますが、経鼻カメラの場合は「鎮静剤を使わなくても思ったより楽だった」とおっしゃる方も多いですね。
大腸カメラについては、7〜8割の患者さんが鎮静剤を使用されています。消化器内視鏡検査は、病気の早期発見・予防のためにも定期的に受けていただきたい検査ですので、「もう受けたくない」と感じさせないことが何より大切だと考えています。
そのため、内視鏡の挿入方法や操作、検査時間などにも細かく配慮し、これまで培ってきた技術を活かしながら、できる限り患者さんのご負担を軽減するよう努めています。
大腸カメラ検査は、院内での下剤服用とポリープの切除も可能だそうですね。
遠方からお越しの方や、消化器内視鏡検査が初めてで不安を感じている方にも、安心して検査を受けていただけるよう、院内には前処置用の下剤を服用できる個室をご用意しています。また、検査後にゆっくりお休みいただけるリカバリールームも備え、心身ともに負担の少ない環境づくりを心がけています。
胃カメラと大腸カメラを同日に行うことも可能ですし、土曜日も17時まで診療していますので、平日はなかなか時間が取れない方にも検査を受けに来ていただきたいですね。
大腸ポリープが見つかった場合は、あらかじめ患者さんのご了承をいただいたうえで、当院で対応可能な大きさ・形状であれば、検査中にそのまま切除することが可能です。一方で、ポリープが大きいなどリスクが高いと判断した場合には、連携している近隣の基幹病院をご紹介しています。
実際に、ポリープやがんといった病変が見つかることは多いのでしょうか?
実際にそうした病変が見つかるケースは少なくありません。特に、これまで一度も消化器内視鏡検査を受けたことがない方に、大腸ポリープや早期の大腸がん、なかには進行がんが見つかることもあり、想像していた以上に多いという印象を持っています。
印象的なのは、持続するような血便や強い腹痛症状の方だけではなく、便潜血陽性や便通異常(便秘・下痢・軟便、便が細い・硬いなど)や腹痛・腹部違和感などの症状の変化を主訴に来院されて検査を受け、その結果として病変が見つかっている点です。もし重篤な症状が出るまで受診を先延ばしにしていたら、より深刻な状態になっていた可能性もありますので、「この段階で見つかって本当に良かった」と胸をなでおろすケースにも出会っています。
当院では、高性能の消化器内視鏡システムを導入し、大腸内視鏡検査には病変の検出精度向上を目的としたAI(人工知能)機能も活用しています。医師の目による診断に加え、AIによるダブルチェックを行うことで、ポリープや腫瘍などの病変を見落とさない検査に努めています。
