診断のプロであり内視鏡診療のエキスパートでもある放射線科医が、全身の精密検査と迅速な診断を受けられるクリニックを開業
はじめに、貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。

山口大学医学部を卒業後、北九州総合病院で脳卒中、交通外傷や熱傷などの急性期医療を中心に学び、九州大学病院の放射線科に入局しました。その後は、放射線科医として画像診断を専門として学びながら血管内治療(IVR)や消化器内視鏡による診療も行う病院などにも赴任し、放射線診断専門医と内視鏡専門医を取得しています。そして地域の基幹病院やがんセンターなどで画像診断や、内視鏡による消化器がんの早期治療などに携わってきました。
放射線科を選ばれたのには、どのようなきっかけがあったのでしょうか。
研修医として幅広い診療科を経験する中で、CTやMRIによる画像診断、内視鏡治療、血管内治療(IVR)といった「画像を読みながら行う低侵襲治療」に強く魅力を感じました。九州大学病院の放射線科は、診断医として画像診断を行うだけでなく、内視鏡検査や治療、IVRにも携われるのが特徴です。特定の臓器に限らず、全身のさまざまな病気を対象に、早期発見や患者さんの負担を抑えた治療に取り組める点に大きなやりがいを覚え、この道を専門として研鑽を積んできました。
診断中心の放射線科専門医、消化器内視鏡専門医として、具体的にどのような診療に携わってこられたのですか?
九州大学病院や国立国際医療研究センター、福岡赤十字病院、聖マリア病院などで、感染症や急性期疾患を中心にさまざまな症例のCTやMRIなどの画像診断、また外傷などの体内出血例に対する血管内治療など研鑽を積んできました。九州がんセンターや九州大学病院では、骨肉腫などの希少がんを含めた画像診断にも多数取り組み、診断スキルや知見が広がったと思います。
消化器内視鏡の検査・治療については、九州がんセンターや九州大学病院、宗像医師会病院などで、胃カメラ、大腸カメラともに検査に数多く携わり、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの内視鏡治療も多く取り組んできました。その後、桜十字福岡病院に移り、健康診断や内視鏡検査、胃透視検査など専門性を活かした健診・検診業務に携わった後、2025年4月に当院を開業しました。
画像診断のプロであり消化器内視鏡診療でも腕を振るってきた高津先生が、自院の開業を決めた理由を教えてください。
これまで私が勤務してきたのは、高度先進医療機関が中心でしたので、動脈硬化の進行によって起こる脳卒中や心筋梗塞といった重症患者さんの画像診断のほか、進行したがん患者さんに対する対症的に行うような治療にも携わってきました。例えば、進行がんによって胃の出入り口や食道、大腸が閉塞や狭窄を来たして食事が摂れない、便が出ないといった場合、外科からの依頼でイレウスチューブや消化管ステント挿入する処置を担うことも多くありました。放射線科は画像診断を介して外科をはじめとする複数の診療科と連携しながら、治療を支える役割を果たします。そのため、大動脈解離などの重篤な急性期疾患を起こしたケースや、進行して治療の難しい段階のがんを発見する場面にも多く直面してきました。
こうした経験を重ねるなかで、「早い段階で医療の介入ができれば」と痛感することが少なくありませんでした。大きな病気を未然に防ぐためには、まず検査を受けてもらうことが欠かせません。だからこそ、日常の延長で気軽に健診やがん検診を受けられ、そのまま迅速かつ正確な診断につなげられる場所をつくりたい──その思いから、地域に根ざして検査体制が充実して早期発見を目指すクリニックを開業する決意を固めました。
スタイリッシュで落ち着いた雰囲気の院内ですね。

医療機関というと少し緊張してしまう方も多いと思いますので、気軽に健診や検診に来ていただけるよう、なるべく“病院らしさ”を感じさせないデザインにしました。内装はホテルのような落ち着いた雰囲気を意識していて、明るさの中に安心感を持っていただけるよう工夫しています。待ち時間もリラックスして過ごしていただき、くつろぎながら検査や診察を受けていただければ嬉しいですね。