親族の“膵臓がん”が医師を目指すきっかけに。消化器内視鏡・肝胆膵の診療を極めたエキスパートが、地域のかかりつけ医に
はじめに、阿川先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

高校生の頃、身近な親族が膵臓がんを患い、病気に関して考えるようになり自然と「医師という職業」が自分の中で大きな存在になっていったんですね。
また、膵臓がんという難しい病気を抱えた親族の姿を見て、「少しでも力になりたい」「この病気を何とかしたい」という思いが強くなり、それが医師を志す大きなきっかけとなりました。
消化器内科を専門とされたのには、何か理由があったのでしょうか?
消化器内科を選んだのは、医学生の頃から「自分の手で治療に関わる仕事がしたい」と考えていたからです。外科も選択肢として考えましたが、内科では患者さんと長い時間をかけて向き合い、信頼関係を築きながら治療していく力が求められます。私は人とコミュニケーションを取ることが好きで、一人ひとりに寄り添った診療を大切にしたいと思っていたので、内科のスタイルのほうが自分に合っていると感じました。
そのなかでも消化器内科は、食道・胃・大腸に加え、私が関心を寄せていた膵臓や肝臓、胆のうといった多くの臓器を診る分野です。求められる知識や技術も幅広く、深く学べる点に大きな魅力を感じ、この道を選びました。
貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。
日本医科大学医学部を卒業後、まずはJR東京総合病院で初期研修を受け、その後、日本医科大学付属病院の消化器肝臓内科に入局しました。約1年間、本院の消化器内科で経験を積んだのち、日本医科大学武蔵小杉病院の消化器内科に勤務し、2025年11月に開業するまで、幅広い症例に携わりながら研鑽を続けてまいりました。
具体的にどのような診療に携わってこられたのでしょうか?
日本医科大学武蔵小杉病院は、大学病院として高度医療を提供する一方、地域のかかりつけ医から多くの患者さんが紹介される“市中病院”としての役割も担っています。軽症から重症まで幅広い患者さんが来院される環境でしたので、私も専門分野に限らず、内科全般を総合的に診療してきました。
消化器領域では、胃カメラ・大腸カメラといった内視鏡検査を日常的に行い、ポリープ切除などの内視鏡治療にも多数携わりました。さらに、消化器がんの抗がん剤治療にも取り組み、とくに膵臓や胃といった自分が専門性を深めてきた分野は、集中的に研鑽を積むことができました。
また、消化器疾患に限らず、肺炎やさまざまな感染症、検査入院への対応など、内科疾患全般の診療にも従事し、全身を幅広く診る力を培うことができたと感じています。
特に膵臓疾患では、方針決定において中心であったという重責も担ってこられたそうですが、開業を決めたのには何か理由があったのでしょうか?
病院勤務が長くなるにつれて、ありがたいことに私を慕って通ってくださる患者さんが少しずつ増えていきました。そうした方々の力になり続けたいという思いから、開業という選択肢を意識し始めたんです。
もともと大学の校舎やグラウンドが、現在の日本医科大学武蔵小杉病院の場所にあったこともあり、武蔵小杉・新丸子エリアは学生時代から今に至るまで、ずっと慣れ親しんできた土地です。そのような縁のある地域で診療を続けていきたいと考え、開業を決意しました。
これまで病院で培ってきた経験を生かし、内科・消化器内科を中心に、地域の“かかりつけ医”としてどのようなご相談にも幅広く応じられるクリニックでありたいと考えています。
