スペシャル対談
タレント・一般社団法人Woman's ways代表 潮田 玲子 Reiko Shiota
監修 : ゆうレディースクリニック東小金井 三浦 裕美子 院長
「玲ちゃんもホルモンにはかなわない!」
先輩ママの言葉を実感——アスリート時代から産後・育児、更年期まで。潮田玲子さんに聞く“女性の不調”との向き合い方
記事本文
40代、更年期を迎える前に知っておきたいこと
私は年齢的に、これから更年期を迎えます。不安もあって、更年期について教えていただけませんか?
更年期が訪れるタイミングや期間は人それぞれですが、一般的には「閉経の前後5年」、つまり約10年間を更年期と呼びます。
更年期がいつ始まるのかは分かりにくいのですが、ひとつの目安になるのが生理周期の変化です。例えば、これまで28日周期だった方が26日周期になるなど、徐々に短くなり、その後不規則になって、最終的に閉経を迎えるという流れが多いですね。
経血量も女性ホルモンの影響を受けるため、多くなったり少なくなったり変動が出ることもありますし、生理がだらだらと長く続く場合もあります。
更年期障害の症状としてよく知られているのは、顔のほてりや汗が止まらなくなる「ホットフラッシュ」ですが、実際に患者さんからよく聞くのは、ホットフラッシュのほか、ひどい疲れ、頭痛、イライラ、不眠、不安感など身近な症状です。
ただし、ほとんど症状が出ずに更年期を終える方もたくさんいらっしゃいますので、必要以上に不安にならなくても大丈夫ですよ。
更年期障害かもしれないと思ったときに、やっておいたほうがいいことはありますか?
基本は、やっぱり「睡眠・食事・適度な運動」です。生活習慣を整えるだけでも、心と体の負担が軽くなる方は多いですよ。無理をしないこと、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことも大切です。
それでもつらい症状が続くようなら、無理せず婦人科を受診してみてください。今は治療の選択肢も増えていて、ご自身に合った方法で症状が楽になることも期待できます。
更年期の不調は、周囲に伝えたほうがいいのでしょうか?
パートナーや家族には伝えておくほうが良いと思います。つらくて体が動かないのに「怠けている」と誤解されてしまったり、体調不良が原因で言い合いになってしまうこともありますからね。状況によっては、職場に相談してみるのもひとつの方法です。
生理もそうですが、日本には昔から“体調不良を隠す文化”がありますよね。そのせいで、つらさをひとりで抱えてしまう女性も多い気がします。もっと、生理や更年期の不調を自然に共有できる社会になるといいなと思います。
私は普段から、生理による不調も含めて子どもたちに話すようにしているのですが、家族の中で体調を伝えるときに「1〜10の数字」で表現するのがおすすめなんです。
たとえば子どもが「お腹が痛い。6くらい」と言ってくれたら、「6ならまあまあ辛いね」とすぐに状況を理解できますし、逆に私が「ママ、今8くらいしんどい」と伝えると、「じゃあ休んでていいよ」と言ってくれる。
こうやって数字に置き換えるだけで、お互いのしんどさが伝わりやすくなりますし、気持ちも共有しやすくなりますよ。
数字で伝える方法、とてもいいですね。更年期の不調も同じで、我慢したり隠したりする必要はないと思います。伝えてもらえたほうが、周囲もどう支えればいいのか分かりますからね。
「言ってもいいんだ」と思えるだけで、気持ちがラクになりますよね。私も、しんどいときは遠慮なく家族に伝えようと思います。