スペシャル対談

EXILE 松本 利夫 Toshio Matsumoto

岩堀 本一 監修 : スラージュ内科クリニック 岩堀 本一 院長

EXILEが飛躍を遂げる中で難病「ベーチェット病」に…
困難を受け入れたMATSUが語る「折れない心の作り方」

記事本文

EXILE時代に直面した「ベーチェット病との闘い」

ベーチェット病とは、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍の主要症状を特徴とする、慢性再発性の全身性炎症疾患です。日本にいる患者は約2万人。遺伝的な要因と環境的な要因から発症し、子どもに遺伝する可能性は極めて低いとされています。
松本さんがベーチェット病の診断を受けた当時の状況について教えていただけますか?

実は、ベーチェット病としっかり診断がつくまでにはかなり時間がかかったんです。症状自体は子供の頃から出ていて。常に口内炎が4〜5個あって痛かったのですが、それが当たり前だと思っていました。
ところが、年齢を重ねるごとにさまざまな症状が現われはじめ、熱がひんぱんに出たり、腹痛が起こったりするように。急激に悪化したのは、23歳の時。40度超えの熱が1週間ほど続いて、精査の結果ようやく「ベーチェット病」と診断がつきました。
そして多忙を極めていた2006年、私が30歳の時に突然、左目に異変が起こり、目の前に黒い粒子が常に舞っているような状態に。すぐに大学病院へ駆け込んだところ、「失明の恐れがある。ダンスなどの激しい運動は難しい」と医師から告げられました。

パフォーマーだった松本さんにとって、残酷な宣告ですね。

そうですね。でもたしかに体調は最悪でした。腹痛が激しいときは食事を摂れず、流動食だけで過ごしていましたし、悪いときは口内炎が40個以上できて、話すことも笑うこともできない状況も続きました。
治療でつらかったのは、炎症を抑えるために眼球に直接注射を打つことです。その痛みはもちろんのこと、「これからどうなるのか」という絶望で一切笑えなくなっていました。