スペシャル対談

EXILE 松本 利夫 Toshio Matsumoto

岩堀 本一 監修 : スラージュ内科クリニック 岩堀 本一 院長

EXILEが飛躍を遂げる中で難病「ベーチェット病」に…
困難を受け入れたMATSUが語る「折れない心の作り方」

記事本文

弱さを見せることで得た「周囲のあたたかな支え」

難病を公表し、周囲に助けを求めることには勇気が必要だったと思います。どのような思いで周囲に打ち明けましたか?

以前の私は、弱音を吐くのが格好悪いと思っていました。でも、病状が隠しきれなくなって、仕方なくメンバーやスタッフに全てを打ち明けたのです。「実はこういう症状があって、迷惑をかけるかもしれない」と。
そうしたら、彼らは重苦しい空気になることもなく、「全然いいよ。無理な時は休め。俺たちが支えるから」と、驚くほど自然に受け入れてくれました。
過剰に心配されると、「自分は病人なのだ」と返ってつらくなることもあります。でも彼らは、必要な配慮はしてくれるけれど、一人の仲間としての接し方は変えませんでした。その態度が嬉しかったですね。彼らに打ち明けたことで私の心は一気に軽くなりましたし、何より「一人で抱えなくていいのだ」と思えたことも支えになりました。
病気になったとき、周囲には打ち明けていったほうがよいのでしょうか?

病を公表すると、「スティグマ(偏見や差別)」と戦うことになるケースもあります。例えば、糖尿病であれば「生活習慣が整っていない、怠けている人なのではないか」といったレッテルが張られがちです。実際は真面目な患者さんが多いのにかかわらず、です。
だからこそ、松本さんがベーチェット病を公表されたことは、同じ病に苦しむ多くの方に勇気を与えたのではないでしょうか。それに、病気があっても自分らしく活動する姿を見せることは、社会全体の意識を変える力にもなると思います。

応援してくださるファンの方々とも、苦しみも含めて共有したいと思って。この経験を通じて、「共に前を向いていこう」というメッセージを届けることが、僕の新たな使命だと感じるようになりました。