更新日: 2024-02-15

基本情報

名称:
竹村クリニック
診療科目:
内科, 放射線科
住所:
〒 650-0021
兵庫県神戸市中央区三宮町1-8-1 さんプラザ3F

電話番号078-391-3131電話
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かかりつけ医として多様な患者さんのニーズに対応。漢方診療にも注力

阪神・淡路大震災に見舞われたとお聞きしました。相当なご苦労があったのでは?

そうですね。震災がおきたときはまだ甲南病院に勤務していたときです。甲南病院でも看護寮が倒壊し、犠牲者が出ました。早朝でしたから私はまだ自宅にいて、幸い高台にあった自宅に大きな被害はありませんでしたが、電気、ガス、水道が止まり、交通機関や道路も寸断されていました。自宅から歩いて出勤し、8時間かかったのを覚えています。

では、開業したのは震災後ということですね。

竹村先生の写真

はい。開業直後はC型肝炎の患者さんを診ることが中心でした。甲南病院から移ってきてくださった患者さんもいましたね。ただ当時は、ウイルス性肝炎治療において、自分の免疫力を高める「インターフェロン治療」から、直接ウイルスを阻害する「直接作動型抗ウイルス薬治療」への過渡期にあり、C型肝炎にも有効な治療薬が次々と世に出てきた時期でもあります。C型肝炎は、肝炎から肝硬変、肝臓がんへと進展していく不治の病から、副作用の少ない内服薬を用いて、大半の患者さんが治癒する疾患になっていきました。
そういった時代背景もあって、C型肝炎の患者さんは徐々に減っていった一方で、生活習慣病、とくに高血圧症、糖尿病などで相談に来られる中高年の患者さんの割合が増え、現在に至ります。

もちろん、神戸三宮の中心街に近いクリニックということもあり、働き世代の方や学生さんが、風邪や頭痛のちょっとした体調不良などで来院されることもありますし、予防接種やプラセンタ(筋肉注射)治療を希望されて受診される方もいらっしゃいます。

現在、クリニックで、特に力を入れている治療はありますか?

近年、増加傾向にあって、当院でも定期的に通院されている患者さんが多い生活習慣病の治療・生活指導に力を入れています。
糖尿病はじめ高血圧症など生活習慣病の多くは、重症化するまで自覚症状がほとんどありません。しかし、放っておくと動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの重篤な疾患につながってしまいます。健康診断などで少しでも気になることがあったら、薬物療法と合わせて、適度な運動やバランスの良い食事など生活習慣を見直して改善することがとても重要になります。

当院では、一般的な健康診断だけでなく、生活習慣病予備軍である「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の発見を目的とした特定健康診査も実施しています。健診の結果リスクが高いと診断した場合は、栄養指導や運動指導を通じて、生活習慣の改善をサポートさせていただきます。
患者さん一人ひとりとしっかりと向き合い、地域のかかりつけ医として、いつまでも頼られる存在でありたいと思っています。

漢方を主体とした慢性疾患治療にも取り組まれていますね。

竹村先生の写真

はい。慢性疾患や更年期障害のお悩みで相談があったときは、当院では漢方治療も積極的に提案しています。更年期障害は女性の罹患率が高い疾患ですが、最近は男性からの相談も増えましたね。コロナの後遺症とみられる原因不明の倦怠感などにも漢方を活用しています。

また、生活習慣病の患者さんにおいても、お薬に頼りすぎずに普段の生活習慣そのものを変えていけるようアドバイスするのが当院の方針です。お薬も、例えば高血圧症なら降圧剤と漢方薬を併用するなど、一剤が強くならないように処方しています。