更新日: 2024-04-19

基本情報

名称:
本中山クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科, 呼吸器内科, 循環器内科, 漢方内科, アレルギー科
住所:
〒 273-0035
千葉県船橋市本中山2丁目18-3 カタンクローバービル1階

電話番号047-302-3777電話
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JR総武線の下総中山駅北口から徒歩1分、法華経寺に向かう参道沿いの商店街の一画にある「本中山クリニック」。前院長から診療を引き継ぎ、2013年に院長に就任した小島広成先生は、大学病院などで一般的な内科疾患から、胃腸、肝臓などの消化器疾患まで幅広く研鑽を積むほか、カナダに留学し研究に従事したり、基幹病院で医長を務めたりと豊富な経験を持つベテランドクター。肝臓専門医※1、消化器病専門医※2、総合内科専門医※3の資格も有している。

クリニックでは、専門である肝臓をはじめとする消化器疾患を中心に、風邪や腹痛などの急性疾患から生活習慣病まで幅広く診療するほか、上部内視鏡検査にも注力し、がんの早期発見や生活習慣病の改善に尽力している。前院長から受け継いだ漢方治療も取り入れ、患者の幅広いニーズに応えている小島院長に、これまでの経歴や診療内容について詳しく伺った。

※1日本肝臓学会肝臓専門医 ※2日本消化器病学会消化器病専門医 ※3日本内科学会総合内科専門医

恩師の言葉に感銘を受け消化器内科の道へ。肝臓・消化器病・総合内科専門医として研鑽を積んだ後、先輩医師のクリニックを継承

はじめに、医師を志したきっかけをお聞かせください。

小島 広成先生の写真

母方の祖父の姉がとても優秀で、東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大学)に入学が決まっていたものの、若くして病気で亡くなってしまったそうなんです。祖父は私にその夢を託したかったようで、物心ついた頃から「医者になってくれ」と言われていました。
また、小学校高学年の頃に読んだ手塚治虫の「ブラック・ジャック」も影響していると思います。当時出ていた単行本はすべて揃えていましたし、連載されている週刊誌を古本屋で買って読むほど夢中になっていました。そんな少年時代を過ごす中で、いつの間にか「自分も医師になるんだ」という意識が芽生え、千葉大学医学部に入学しました。

消化器内科を専攻されたのはどのような理由だったのでしょうか?

高校生のときに父が膵臓がんで亡くなったため、膵臓がんをはじめとする消化器系の病気の治療に携わりたいと思ったことがきっかけです。さらに、千葉大学名誉教授である大藤正雄先生の影響も大きかったですね。大藤教授は、エタノール注入療法※4を普及させた肝臓病学の権威でもあります。「内科でも外科に負けないぐらい、肝臓がんの治療ができるんだ」という力強い言葉に感銘を受け、消化器内科に進むことを決めました。外科医であるブラック・ジャックに憧れていたのですが、私自身はそこまで手術が好きではないと冷静に分析した結果でもあります(笑)。

※4 肝臓がんに対する局所療法のひとつで、高純度のエタノールを注入して腫瘍細胞を直接壊死させる治療

1991年に千葉大学を卒業された後のご経歴を教えてください。

千葉大学卒業後は附属病院の第一内科(現・消化器内科)に入局しました。まずは内科全般の診療経験を積んだ後、肝臓がん、肝硬変、B型肝炎、C型肝炎などの肝臓領域を中心に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道がん、胃がんなど、あらゆる消化器疾患について幅広く研鑽を重ねました。

1999年から2年間はカナダのマニトバ大学に留学し、慢性肝炎を引き起こす新しいウイルスの探索と、肝細胞を正常な細胞のまま不死化できるかという研究に従事しました。留学を終え、帰国する直前の2001年9月10日にニューヨークを訪れていたのですが、その翌日にアメリカ同時多発テロ事件が起きました。ワールドトレードセンターにも訪れていたので、もし予定が狂って1日ずれていたらと思うとゾッとしましたね。「生かされた命を全うし、多くの人を救いたい」と改めて感じる体験となりました。
留学後は千葉大学医学部附属病院に戻り、最終的には国立病院機構千葉東病院で、消化器科医長を務めました。

その後、2013年にクリニックを継承するに至った経緯を伺えますか?

2012年の春頃、当院の前身である「まる内科クリニック」の前院長から「事情があってクリニックを誰かに継承してもらいたい」と相談を受けたんです。前院長は大学時代に同じ研究室に所属していた3年上の先輩で、昔からお互いよく知った間柄でした。
大学院や留学先で研究に従事した後、国立病院機構千葉東病院には9年間勤めてきましたので、次のステップとして「開業医として地域医療に貢献するいい機会かもしれない」と考え、「私が継承します」と二つ返事で引き受けました。後で妻に報告したら「そんな大事なことを軽々しく決めて」と、ものすごく怒られましたね(笑)。

本中山クリニックの院内の写真
ナチュラルカラーで統一され、落ち着いた雰囲気の待合室