更新日: 2022-07-13

基本情報

名称:
浦安中央公園クリニック
診療科目:
泌尿器科, 内科, 外科
住所:
〒 279-0021
千葉県浦安市富岡3-2-6

電話番号047-314-1771電話
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37年間、地域住民の医療を担ってきた浦安中央病院跡地に開業した「浦安中央公園クリニック」。院長の髙須二郎先生は、大学病院や基幹病院で腎移植をはじめとする高度な医療から、泌尿器科領域の一般的な疾患まで幅広く研鑽を積んできた泌尿器科専門医。さらに、浦安中央病院で複数の科を横断し、患者を総合的に診てきた経験から、クリニックでは泌尿器科を柱に内科、外科にも対応して地域の人々の健康を支えている。
「自分が育った地元の皆さんに恩返ししたい」と語る髙須先生。自らを「何でも屋」と呼び、悩みを抱えて同クリニックを訪れる人に対し、これまでの経験を全て用いたアプローチを行っている。
患者との対話を大切に、患者の背景や今後の希望まで共有した治療を実践する髙須先生に、医院の特長や日々の診察で心がけていることなどを伺った。

大学病院や地域に密着した小規模病院で得た豊富な経験を活かし、総合的な視点で患者に寄り添う

はじめに、医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

髙須院長の写真

父が浦安中央病院で脳神経外科医として勤務していましたので、医師の仕事は幼い頃から慣れ親しんだものでした。そのため「医師」という職業は、将来の目標として自然と選択肢に入ってはいたのですが、実は高校生の頃はレコード屋や古着屋もいいなと悩む時期もありました(笑)。
 
かなりバラバラな進路選択ですが、人と接することが好きだったこともあり「より多くの人に関われる職業」という点で最終的に医師の道に進むことを決意、東邦大学医学部へ進学しました。

泌尿器科を専攻された理由は何ですか?

医療の細分化・専門化に伴い、内科的・外科的治療の担当がはっきりと分かれている科が多いのですが、泌尿器科は内科・外科の両方に対応できる点に強く惹かれました。それに泌尿器は「生活に密着した症状」から「がん」まで幅も広く、身近な病気であると感じたことも理由の1つです。
 
当時、東邦大学医療センター大森病院には、腎移植のカリスマとして名高い長谷川昭教授がおられました。そこでぜひ長谷川先生の下で学びたいと腎臓学講座に入局しました。
腎臓学講座とは、蛋白尿、血尿の診断から腎疾患の治療、血液・腹膜透析、腎移植までを最初から同じ「内科」「外科」「小児科」合同のスタッフで診療を行なうために設立された日本で唯一の大学病院における講座です。
 
腎移植の件数も国内有数でした。移植となると手術に優れた手技が必要であることはもちろん、その後の経過観察や健康管理なども対応しますから、やはり外科と内科の両面の知識が必要ですし非常に難しい面があります。しかし難しいからこそロマンを感じていました。

開業までの経緯を教えてください。

東邦大学医療センター大森病院では、腎不全の外科医として腎移植の手術や術前術後の管理だけではなく、2㎜程度の血管を吻合する透析用のシャントを作成する手術や、腹膜透析を行うためのチューブを埋め込む手術も行っていました。
また、関連病院では泌尿器科医として、尿路結石や外傷、がんなどの手術や緩和ケアを含めた泌尿器科領域の疾患を幅広く経験、研鑽を積んできました。
 
その後、東邦大学医学部助教(腎臓学講座)、スバル健康保険組合太田記念病院泌尿器科の医長の職を経て浦安中央病院に入職します。
浦安中央病院は、急性期と慢性期のケアミックス病院であり内科や外科、泌尿器、整形外科などさまざまな科が設置されていましたが、私は泌尿器をメインにしつつ、他科と連携しながらさまざまな視点で治療を行っていました。ホスピタリストというのですが、いわば「何でも屋」として町医者的な経験と知見を得ることができたわけです。また介護保険や緩和ケア、医療安全や感染対策、組織マネジメントに携わることができた点も大きな経験でした。

患者を総合的に診る視点を得たからこそ、現在、内科や外科にも対応しておられるのですね。

 髙須院長の写真

例えば、高齢患者さんの骨折の治療では、手術自体は整形外科の医師が対応しますが、そもそもその骨折の背景には加齢によって徐々に筋力が低下していたことや、生活習慣病などの基礎疾患が関わっていることが多く、多面的に治療を行う必要性があります。そのため私は、患者さんお一人お一人のバックグランドを把握して、最善の治療が提供できるようにマネジメントすることも担当しておりました。
ジェネラリストとしての下地は浦安中央病院で作ったと実感しています。規模は小さくても大学病院や基幹病院にはない学びがあり、実に多くを勉強させてもらいました。
 
また新浦安という土地柄、医師の勉強会がたくさん開催されており積極的に参加していましたね。そこで知見を得た内容や漢方薬については、開業した今もよく処方しています。
また、順天堂大学浦安病院や東京ベイ浦安市川医療センター、行徳総合病院、東京歯科大学市川総合病院など基幹病院の先生や市内外のクリニックの先輩方との文字どおり顔の見える連携や交流もこの時に得られました。