栄養療法は、前述の機能性医学に基づいた医療のことです。機能性医学では病気の根本原因は栄養素の不均衡、体内の慢性炎症、毒素や重金属の体内蓄積、遺伝子的な異常によるものであり、薬で症状をとる西洋医学と異なり、食事を中心とした生活習慣改善と機能性栄養素をサプリメントで摂取して治療していくというものです。
 
例えばアトピー性皮膚炎は皮膚にトラブルが起きていますが、根本原因は腸の慢性炎症であって、その場合腸も治療対象となります。うつ病は脳内伝達物質の不均衡で発症しますが、その原因も栄養不足であったり腸の炎症であったりします。ですからそれぞれ表面に現れる不調は異なりますが、根っこは一緒だったりするのです。ここを問診や各種検査で見つけて治療していくのが栄養療法です。その他、慢性疲労をはじめ、アレルギー疾患、リウマチなどの自己免疫疾患、認知症、小児発達障害など幅広く、かつ慢性的な疾患に効果が期待できるというのが特徴です。
 
当クリニックでは、栄養療法に精通した管理栄養士が常駐しており、機能性医学を踏まえた食事指導、サプリメントや栄養補助食品の正しい使い方などをアドバイスさせていただきます。なお、栄養療法を行うにあたり、検査で不調の原因が臓器の疾患でないことをしっかり確認したうえで、お困りの症状や不調が栄養療法に適しているかを判断します。また、治療の流れ、想定される費用（自費診療）などを丁寧にお伝えして、ご納得いただいてから治療を開始しています。お体の不調でお悩みの方がいらしたら、ぜひご相談ください。