女性の全身の悩みに寄り添う「女性総合診療」を提供。内視鏡検査は高い技術力で患者さんの負担に配慮
貴院の特徴をお聞かせください。
当院は検査から診察、治療に至るまで女性に特化した「女性総合診療」を手がけるクリニックです。診療科目として女性内科、漢方内科、乳腺内科、婦人科、アレルギー科、胃腸内科、内視鏡内科、食道内科、消化器内科を設けており、健康診断や予防接種などにも対応しておりますが、すべて患者さんは女性のみとさせていただき、先ほどお話しした性差医療を重視して診療にあたっています。
私は消化器内科を専門としてキャリアを重ねてまいりましたが、女性を総合的に診ることができるよう、日本女性医学学会の認定専門医の資格を取得しています。これは女性医学の分野における専門家としての知識と技能を有する医師が取得できる資格で、有資格者は県内でも数人のみ、長岡市では私1人です。ですので、安心してお越しいただければと思います。
貴院にはどのような患者さんが来院されていますか?
多くおみえになるのは、20代から40代の女性です。症状としては、頭痛、冷え性、貧血をはじめさまざまですが、生理痛、PMS(月経前症候群)、生理不順、過多月経、不正出血など、生理にまつわるお悩みのご相談はやはり多いです。閉経が近くなり更年期障害で悩んでおられる方のご来院も少なくありません。そのほか、胃痛、便秘、下痢、嘔吐など消化器に関する症状を訴えてこられる患者さんもいらっしゃいます。
クリニックの設備としてこだわって導入されたものはありますか?
患者さんの状態を的確に診断し、適切な治療へつなげられるよう、先進的な医療設備を積極的に導入して各種検査を実施しています。婦人科関連では、乳がんなどの早期発見に重要な乳腺エコー検査、甲状腺の腫れや腫瘍の有無などを確認する甲状腺エコー検査、子宮や卵巣などを検査する経膣エコー検査を実施しています。子宮がん検診では子宮頸部細胞診にも対応しています。
消化器領域では、胃や大腸の内視鏡検査、腹部エコー検査を行っています。内視鏡検査というと「痛くて辛そう」と思われるかもしれませんが、担当医師の検査技術によってその度合いは大きく異なります。当院では、患者さんが緊張を和らげた状態で検査を受けられるよう環境を整え、これまで消化器内科医として培ってきた検査技術で、痛みや苦しみをほとんど感じないように実施しています。
また、大腸の内視鏡検査については、周囲を気にすることなくご準備いただき、ゆったりした気持ちで受診していただけるよう、専用のトイレを備えたテレビ付きの個室をご用意しています。検査でポリープが見つかった場合にはそのまま治療(切除)し、入院不要でその日にお帰りいただけます。
診療に際しては、西洋医学だけでなく東洋医学(漢方療法)なども取り入れていると伺いました。
はい。病気の早期発見・早期治療を目指すという観点では、西洋医学的診療の観点から行う各種検査や治療は非常に重要です。しかし、不調を訴えてこられた患者さんを検査してみるとこれといった異常が見つからず、西洋医学的な対処だけでは有効な手を打つことが難しい、ということも珍しくありません。こうしたケースは東洋医学では「未病」と考えられ、発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態で、そのまま放っておくと実際に病気を発症する可能性があります。
当院では、そうした患者さんに対して漢方薬を処方して症状を和らげ、病気の発症を防ぐような漢方療法も積極的に取り入れています。漢方療法は西洋医学(西洋薬)との併用が可能で、適切に組み合わせることで治療効果の向上が期待できます。「西洋医学と東洋医学の親和的融合」は当院の理念の一つにも掲げており、患者さん一人ひとりに適した医療を提供できるよう努めています。