専門的な糖尿病の検査と治療が身近でうけられるクリニック
先生はなぜ糖尿病をご専門になさったのですか?
大学卒業後は、西新宿にある東京医科大学病院で研修を積み、その後は総合病院で糖尿病、甲状腺疾患、一般内科を診療してきました。その中で糖尿病を専門に決めたのは、動脈硬化を引き起こす要因になり、他のさまざまな疾患の大元になっているからです。
できるだけ早期に糖尿病に関わる症状を予防することで、他の病気の発症を防いだり、もし罹ってしまっても予後をよくすることができるのです。そこに大きな魅力を感じました。
患者さんはどういった症状の方が多いのでしょうか?
糖尿病のほか、血圧やコレステロール値が高い方などの生活習慣病で、比較的ご高齢の患者さんが多いですね。健康診断で糖尿病疑いの指摘を受けていらっしゃる方や、すでに治療を受けられている方が「専門のクリニックで診てもらいたい」と来院されることもあります。
その他、一般内科診療にも対応していますので、風邪や胃腸炎など急性期疾患で来院される方もいます。
クリニックの特徴を教えてください。
糖尿病に関して大学病院、総合病院に近い検査を院内で実施して、すぐに診療に活かすようにしています。
具体的には、糖尿病の診断と病状の把握に必要な「ヘモグロビンA1c」を調べる血液検査や、腎臓の合併症を調べる尿検査、動脈硬化がどれくらい進んでいるのかを判定する頸動脈エコーなどを院内に設備しています。すぐに検査結果がわかるため、その日のうちに治療や対策に結びつけられます。
また、一般内科についても、急性感染症に対して必要に応じて、レントゲン検査や炎症の有無を診断する「CRP・白血球採血検査」を行うことができます。
先日、「だるさや倦怠感がある」と訴える患者さんがいらっしゃり、ウイルス検査をしたところ陰性だったため、採血検査をしたのですが、白血球や血小板などの数値がかなり低く、すぐに大学病院をご紹介したという事例がありました。その患者さんはそのまま入院して治療を始められたそうです。
糖尿病はもちろん、このように重大な病気も見逃さないように検査体制を整えて適切な診断ができるように日々心がけています。