消化器・肝臓疾患の専門診療を軸に、一般内科まで幅広く対応。胃カメラ検査、在宅医療、各種健診で地域の予防医療にも貢献
現在、どのような患者さんが来院されていますか?

患者さんの多くは比較的ご高齢の方で、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の患者さんから、食道炎、胃腸炎などの消化器疾患、他に骨粗鬆症や四肢関節痛、婦人科疾患など幅広くいらっしゃいます。
私が専門とする肝臓疾患の患者さんもいらっしゃいますが、重症の方は少なく、脂肪肝の方や、C型肝炎・B型肝炎の治療が落ち着いた方が中心です。
また近年は健診・検診をきっかけに受診される方や、ご高齢で通院が難しくなった方の在宅診療へのご相談も増えています。
貴院のクリニックの特長や、特に力を入れている診療がありましたら教えてください。

おなかの痛み、食欲不振、胸やけ、胃もたれといった消化器・肝臓内科に関わる症状に対しては、消化器病専門医、肝臓専門医として専門的な診療を行っています。さらに「頭が痛い」「咳が出る」「息が苦しい」「動悸がする」といった一般内科領域から、循環器内科、呼吸器内科、婦人科(月曜午前・金曜午前のみ)まで、幅広く対応しているのが当院の特長です。特にご高齢の患者さんは複数の疾患を抱えていることが多いため、総合内科専門医としての経験を活かし、全身の健康を総合的にサポートすることを目指しています。地域の基幹病院とも連携し必要であれば専門病院へすぐにご紹介させていただいております。
また、予防医学にも力を入れており、痛みに配慮した胃内視鏡検査や各種健康診断、人間ドック、がん検診、市の特定検診、企業検診などの受け入れを積極的に行っています。
臨床検査技師が常駐されているのも特長のひとつですね。
そうですね。当院には臨床検査技師が常駐し、心電図や超音波などの生理検査、血液や尿の検体検査などは、その場で結果をご案内できる体制を整えています。
一般内科の血液検査をはじめ、特定健診や企業健診、人間ドックでの検査、婦人科外来での細菌・病理検査まで、幅広い検査に迅速に対応可能です。各検査結果をもとに担当医が総合的に判断し、見逃しのない診療を心がけています。検査内容によっては詳細な分析を行うため、1週間程度かかる場合もありますが、検査結果を待つ間の患者さんの不安をできるだけ軽減できるよう努めています。
通院が難しい患者さんには、往診・訪問診療にも対応されているそうですね。
はい。ご高齢の方や、病気の影響で通院が難しい方に対して、計画的な訪問診療や急変時の往診、終末期ケアまで幅広くサポートしています。住み慣れたご自宅で安心して療養していただけるよう、24時間連絡がとれる体制も整えています。近い将来、通院が難しくなりそうな患者さんやご家族の方は、ぜひご相談いただければと思います。
貴院で受けられる胃内視鏡検査について詳しく教えてください。

消化器内視鏡専門医としての経験を活かし、胃内視鏡検査も行っています。胃カメラは経口、経鼻の両方に対応しています。先頭部分が5mm程度の細い管を挿入する経鼻内視鏡は吐き気が起こりにくく、会話ができるのが特長です。
また、できる限り苦痛を軽減するため、ご希望に応じて鎮静剤の使用も可能です。胃がんやポリープ、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症などの診断・治療に的確につなげられるよう、丁寧な説明と負担の少ない検査の提供に努めています。