更新日: 2025-07-17

基本情報

名称:
小児科メイメイくりにっく
診療科目:
小児科
住所:
〒 370-0854
群馬県高崎市下之城町961

電話番号027-387-0733電話
する

上信電鉄「佐野のわたし駅」より徒歩約16分、絵本からそのまま飛び出してきたようなメルヘンな外観が目を引く「小児科メイメイくりにっく」。“メイメイ”の名前の由来となっている「ひつじ」が医院の入口やベランダから出迎えてくれる、ワクワク楽しい雰囲気が人気の小児科だ。
院長の坂元壽惠先生は、群馬大学医学部附属病院や群馬県立小児医療センターなどの基幹病院や中核病院で、小児科全般を幅広く診療してきた小児科専門医。4人のお子さんのお母さんでもある。その幅広く、深い経験を地域医療に活かすために開業した当院では、風邪やインフルエンザといった一般的な病気の診療や健診・予防接種だけでなく、困っているお子さんが多い便秘症や夜尿症、水いぼなどの診療にも力を注いでいる。
ご自身の経験から、お父さん、お母さんの育児の悩みにも向き合う坂元先生に、医院の特長や便秘症、夜尿症の診療内容などについて話を伺った。

※日本小児科学会小児科専門医

子育て奮闘中のお母さん先生が、自身の経験を活かしながら"ひつじ"のように温かく、やさしい小児科クリニックを運営

はじめに、坂元先生が医師を志したきっかけをお聞かせください。

坂元 壽惠先生の写真

私が医師を志すようになったのは、高校2年生ころでしょうか。それまでは、真剣にピアニストになるという野望を抱いていたのですが、2歳年下の弟に脳腫瘍が見つかり、家族で大学病院に通う日々が始まりました。学校が終わると病院へ向かい、面会時間いっぱいまで弟のそばで過ごす──そんな生活を続ける中で、医療がとても身近な存在になっていったんです。
ある日、病棟で仲良くなった看護師さんに「私も看護師さんになろうかな」と話したところ、「今からなら医師にだってなれるよ」と声をかけてくれました。その一言が心に残り、「医師を目指してみよう」と思うようになりました。

小児科を専門とされたのには、どのような思いがあったのでしょうか?

当時は現在の研修制度とは違い、医学部を卒業したら志望の診療科に入局するのが主流でしたが、どの診療科に進むかなかなか決められずにいました。そんなときに、かつて教師をしていた母から「子どもに関わる仕事はやりがいがあるわよ」と小児科を勧められたんです。小児科は、特定の臓器に限らず全身を診るゼネラリストとしての力が求められる分野です。まずは小児科医としてしっかりと基礎を築いたうえで、将来的に専門領域を定めるという道もあると考え、小児科を選びました。

貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。

群馬大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院の小児科に入局しました。その後は、群馬県立小児医療センターや利根中央病院、前橋赤十字病院など、地域の中核病院に勤務しながら、小児科全般の診療に携わってきました。
発熱や咳、下痢といった一般的な症状から、アレルギー疾患、未熟児・新生児医療まで、幅広い経験を積む中で、小児腎臓病に専門的に取り組む機会にも恵まれました。このときの経験は、現在の診療にも大いに活かされています。

2014年に貴院を開業されたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?

勤務医時代には子どもが2人いまして、それでも勤務医を続けられていたのは、家事や育児を全面的に支えてくれていた両親の存在があったからこそでした。ところが、両親が立て続けに体調を崩してしまい、2人の子育てをしながら病院で働き続けるのはさすがに難しくなってしまって……。一度退職し、しばらくは家庭に専念することにしたんです。
そんな中、ご縁のあった先輩の女性医師から、「病気療養の間、医院を預かってもらえないか」と声をかけていただいて。久しぶりの現場復帰でしたが、患者さんと向き合う日々を通して、やっぱり私は医療に携わることが好きなんだと、あらためて実感しました。その姿を見ていた母からも、「家の中でストレスを抱えているより、あなたは外で働いていたほうが生き生きしている」と後押しされ、今後の人生や働き方を考えたうえで開業を決意しました。

貴院の「メイメイくりにっく」という名称は、とても可愛らしい響きですね。どのような想いが込められているのですか?

小児科メイメイくりにっくの外観の写真

“メイメイ”というのは、「ひつじ」の鳴き声からとった名前です。フワフワとして温かく、やさしいイメージがありますよね。そんな、やわらかくて安心できる場所でありたいという願いを込めて、当院のシンボルにひつじを選び、「メイメイくりにっく」と名づけました。
ロゴにもひつじのモチーフを使っていて、クリニックの入口やベランダにも、子どもたちをそっと見守るように、ひつじのレプリカを飾っています。「病院に行くのはイヤ」と感じるお子さんは多いですが、「メイメイさんのところに行こうか」と、動物に会いに行くような感覚で親しんでもらえたら嬉しいですね。

小児科メイメイくりにっくのスタッフの写真