更新日: 2025-07-18

基本情報

名称:
小児科メイメイくりにっく
診療科目:
小児科
住所:
〒 370-0854
群馬県高崎市下之城町961

電話番号027-387-0733電話
する

風邪や胃腸炎からアレルギー疾患まで、子どもの病気を幅広く診療。便秘症、夜尿症、水いぼといった困りごとにもじっくり向き合い改善を目指す

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

小児科メイメイくりにっくの外観の写真

風邪や胃腸炎といった急性の感染症で受診されるお子さんは、やはりとても多いですね。それに加えて、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のご相談もよくあります。
開業して驚いたのは、便秘に悩むお子さんが想像以上に多いことです。また、おねしょ(夜尿症)についてのご相談も少なくありません。最近では、水いぼの改善が期待されるとして注目されている銀イオン配合の保湿クリームを希望されて、遠方から来院される方も増えてきました。
そのほか、予防接種や乳児健診で通われているご家族も多く、地域の子どもたちの成長を長く見守ることができるのは、開業医としてのやりがいのひとつですね。

具体的にどのような診療が受けられるのか、まずは便秘について教えてください。

便秘の診療では、まずご家庭で「排便日誌」をつけていただくことから始めています。便の硬さを数字で記録してもらい、メモ欄には「発熱があった」「お腹が痛かった」といった体調の変化や、その日の食事内容、イベントなどを書いていただきます。
この排便日誌を参考に、水分をしっかり摂りましょう、食物繊維をもっと増やしましょうといった生活改善のアドバイスをしながら、必要に応じて整腸剤や排便を促すお薬を処方して便秘の改善を目指しています。

「排便日誌」は、やはり必要なプロセスなのでしょうか?

はい、これはとても大切なプロセスだと考えています。実際、「薬を飲んでいてもなかなか改善しなかった」というお子さんが当院を受診され、排便日誌をつけ始めることにより、新しい気付きとともに症状の改善を見ることも少なくありません。
子どもは大人と違って、便秘の自覚がなかったり、「排便しなければいけない」という認識がまだ十分でなかったりすることが多いんですね。だからこそ、周囲のサポートがとても重要になります。
排便日誌をつけていただくことで、お子さんの排便リズムや体調、食事との関係が明らかになり、保護者の方と私、双方にとって必要な対応が見えてきます。治療を“続けること”の動機づけにもなるので、とても有効な手段だと感じています。

夜尿症(おねしょ)については、どのような診療が受けられますか?

坂元 壽惠先生の写真

まずは、お子さんに負担の少ない視診・触診などの基本的な診察と、最低限の検査である検尿を行い、夜尿症の原因となる基礎疾患がないかを確認します。まれに泌尿器系の病気が疑われる場合もありますので、その際は速やかに近隣の専門病院をご紹介しています。
基礎疾患が見られない場合には、膀胱の機能や夜間の尿量を把握するために、「日誌」を書いてもらい、同時に排便の様子も記録していただきます。水分摂取量や排尿・排便の状況を日々記録してもらうことで、夜尿の背景に水分や塩分の摂りすぎや便秘が関係していないかも確認できます。
2回目の受診時にこれらの記録をもとに状態を評価し、必要に応じて薬物療法を行うかどうかをお子さんと保護者の方と一緒に相談しながら決めていきます。

夜尿症の原因に、便秘が関係していることもあるのですか?

はい、実は便秘が夜尿症の一因になっていることは少なくありません。腸に便がたまると膀胱が圧迫されて、膀胱にためられる尿の量が減ってしまうんですね。そういったケースでは、まず便秘を改善することで、夜尿症も良くなる可能性があるため、診療の中で必ず確認するようにしています。
また、夜尿症の治療には、お子さん自身の「治したい」という気持ちがとても大切です。なかには、本人があまり気にしていなかったり、あるいは気にしていないフリをしていたり、治療に前向きでない場合もあります。そのようなときは、無理に進めるのではなく、「もう少し先にしましょうか」と、治療のタイミングを見直すこともあります。

その他に、坂元先生が力を入れている診療を教えてください。

坂元 壽惠先生の写真

最近、「赤ちゃんの頭のかたち相談外来」を開始したところ、反響の大きさにとても驚いています。県内の遠方や埼玉県からも来院される方が多く、こんなに多くのパパママが頭のかたちについて悩んだり心配しているんだということに驚くとともに、相談できるところがまだまだ少ない現状だということに気付かされました。専門医を受診してヘルメット治療について積極的に検討したい保護者の方、あるいは現状を「個性として受け入れよう」と考える保護者の方。正確な情報をお伝えした上で、どちらの選択も間違いではないということを、医師という立場で後押しをして差し上げることで、帰り際にパパママが見せてくださる笑顔は、私にとっても最高のプレゼントです。
 
あとは、水いぼの診療ですね。本来、水いぼは特別な治療をしなくても、成長とともに免疫がつけば自然に消えていくものです。実際、私の子どもも全身に水いぼが広がって悩んだことがありましたが、治療せずに経過を見ていたところ、いつの間にかきれいに治っていました。そうした自身の経験も踏まえて、保護者の方には「必ずしもすぐに治療が必要なものではないですよ」とお話しするようにしています。
とはいえ、「なんとかしてあげたい」というお気持ちもよくわかりますので、ご希望がある場合には、保険適用外にはなりますが、銀イオン配合の保湿クリームを処方しています。