更新日: 2025-12-10

基本情報

名称:
野沢医院
診療科目:
内科, 循環器内科, 消化器内科, 小児科
住所:
〒 065-0017
北海道札幌市東区北十七条東1丁目2-25

電話番号011-741-3535電話
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発熱や風邪から心臓病、腎臓病、消化器、呼吸器まで幅広く診療。全身のCTやエコー、眼底・視野など検査体制を充実させ病気の早期発見・早期治療にも努める

野沢先生に代替わりされてから、すでに約35年にわたり地域医療に尽力されてきたとのことですが、診療内容に変化はありましたか?

野澤 健一先生の写真

当初は有床診療所としてスタートしましたが、6年ほど前に入院医療を終了し、外来診療に専念する体制に切り替えました。小児科についても、現在は近隣に専門の先生が開業されているため、そちらにお任せしています。
それ以外は大きな変更はなく、発熱外来や健康診断、予防接種を含め、これまでどおり内科全般に幅広く対応しています。これからも、地域の皆さんにとって身近で頼れる医療機関であり続けたいと考えています。

現在は、どのような患者さんが多く来院されていますか?

20代前半の若い方から、90代、100歳近いご高齢の方まで、年齢層は幅広いですね。その中でも特に多いのは、60代以降の方々で、高血圧や糖尿病といった生活習慣病をはじめ、虚血性心疾患、心不全、腎不全などの慢性疾患を抱えて定期的に通院されている方が中心です。
若い世代では、風邪やインフルエンザなど感染症による受診が多い印象です。そのほか、会社や地域の健診で指摘を受けて胃の内視鏡検査を希望される方や、頭部・肝臓などのCT検査を目的に来院される方もいらっしゃいます。

特に力を入れている診療分野について教えてください。

内科全般を幅広く診療しており、基本的にはどのようなご相談にも対応しています。私自身の専門である循環器領域では、不整脈や狭心症、心筋梗塞の予後管理などを中心に診療を行っていますが、それに限らず、呼吸器疾患や腎臓病、生活習慣病、さらには睡眠時無呼吸症候群まで、さまざまな疾患に対応しています。
 
また、必要に応じて専門的な医療機関へ迅速にご紹介できる体制も整えており、いわば「地域医療の窓口」としての役割も担っています。検査についても、近隣の患者さんが通いやすいよう、初期段階で可能な限り詳細な検査が行える体制を整備しています。

具体的には、どのような検査が受けられるのでしょうか?

野沢医院の院内の写真
CT検査装置

一般的な血液検査やX線検査に加え、頭部や肺、肝臓、膵臓、関節、骨などの状態を確認できるCTや超音波画像診断装置(エコー)、胃内視鏡検査機器などを導入しています。
また、頸動脈エコーによる動脈硬化の早期診断や、心血管疾患のリスク評価も行っており、生活習慣病の予防や管理にも力を入れています。
さらに、眼科医だった母が使用していた眼底カメラや動的視野検査の機器も院内に備えており、糖尿病や高血圧、動脈硬化による網膜の変化や視野の異常を調べることが可能です。これらの疾患は、眼底出血や網膜症など視力に影響する合併症を引き起こすことがあるため、視力低下や失明に至る前の早期発見がとても重要です。
なお、CT画像は私自身が確認するのはもちろん、専門の診断医によるダブルチェックを行い、見落としのない精度の高い診断を心がけています。

検査結果の伝え方にも、工夫をされているそうですね。

野澤 健一先生の写真

はい。胃カメラや眼底検査、CTなどの画像は、できるだけ患者さんと一緒に見ながら説明するようにしています。
たとえば眼底検査では、ご自身の眼底を初めて見るという方も多く、画像をお見せしながら「このまま放置すると、将来的に失明のリスクがあります。早めに眼科で治療を受けましょう」といった具体的な説明を行います。自覚症状がない段階では、病気の深刻さを実感しにくいのですが、ご自身の目で画像を見ることで、納得して治療に向き合っていただけるケースが多いですね。
胃カメラや超音波検査など他の検査についても、画像をお見せしながら状態を説明することで、患者さんの理解が深まり、早期の治療や予防、継続的な通院につながりやすくなると感じています。