患者一人ひとりの社会的背景を含めた全人的医療を実践。行政、介護サービスを含めたチーム医療で問題解決を目指す
日々の診療で心がけていることはありますか?
ご高齢の患者さんは特に、心身の不調や病気だけをみていても、困りごとが解決しないことが少なくありません。ですので、私だけでなく、他の医師や看護師も含めて当院全体で、患者さんお一人おひとりにていねいに向き合い、家族構成や介護状況などの社会的背景も考えながら寄り添うことを心がけています。その上で、必要に応じて行政や介護関係者と連携しながら、チーム医療によって問題の解決に取り組んでいます。
また、私個人としては、笑顔であいさつをすることを心がけています。患者さんの中には病状の悪い方や気持ちが沈んでいる方もいらっしゃいますが、私が常に明るく接することで、少しでも患者さんの励ましになればいいなと思っています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
子どもが3人おりまして、一番下がまだ乳児なものですから、今は一も二もなく子育て優先ですね(笑)。休みの日は、出かけるといっても公園か買い物に行くくらいで、子どもたちの世話で一日が終わってしまうことも多いですが、一緒に過ごす時間を大切にしています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。
医療体制が変わり、医療従事者の働き方改革も始まっている中で、この地域でも救急医療のあり方が問われています。当院としては、外来で対応できる初期救急医療に取り組みつつ、医師やスタッフを増やして体制が整い次第、将来的には、夕方から深夜にかけての準夜帯診療も行っていきたいと考えています。
また、胃・大腸内視鏡検査・治療についても、現状の週2日以上に検査可能日を拡大して、胃がん、大腸がんの早期発見・早期治療により力を入れていければと思っています。
地域のかかりつけ医として、地域のみなさんが住み慣れた街で、健康で自分らしい生活を送れるようにできる限りのお手伝いをさせていただく所存です。これからも医師、看護師をはじめ、スタッフ全員で力を合わせて、地域医療を担ってまいりますので、よろしくお願いいたします。