更新日: 2024-08-05

基本情報

名称:
鼠径ヘルニア日帰り手術広島アルプスクリニック
診療科目:
外科, 消化器外科
住所:
〒 732-0057
広島県広島市東区二葉の里3丁目5-7 グラノード広島2階

電話番号082-263-8123電話
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JR広島駅から徒歩4分の好立地に位置する複合ビル「グラノード広島」の2階に2024年5月、開業した「鼠径ヘルニア日帰り手術広島アルプスクリニック」。理事長の所為然先生は、外科医師として数多くの腹腔鏡手術の研鑽を重ねた後、低侵襲日帰り手術の大きな可能性に着目。鼠径ヘルニアや虫垂炎などの日帰り手術に特化したクリニックとして2022 年に開院した「大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック」に続き、2院目となる同院を開設した。

消化器外科医として40年以上の経験を持つ次田正外科統括部長と連携し、仕事や子育てで多忙な患者のために、土日や祝日にも受診や手術が可能な診療体制を整えている。手術の安全性はもちろん、患者がリラックスして手術に臨めるような環境づくりに徹底的にこだわっているのも特長だ。日帰り手術の普及に力を入れるお二人に、開業の経緯やクリニックで受けられる腹腔鏡手術の特長などについてじっくり伺った。

患者の身体と心への負担が少ない低侵襲手術をさらに普及させたいと、広島に「日帰り手術専門クリニック」を開設

はじめに、お二人が医師を志したきっかけと、消化器外科を専攻された理由をお聞かせください。

所 為然先生の写真

【所理事長】医師を目指したのは消化器外科医だった父の影響が大きいですね。仕事に打ち込む父の姿を見ているうちに、自然と医療に興味を持ち、広島大学医学部に進学しました。

【次田医師】私は小学生の頃に、仲の良かった友達が先天性心疾患で亡くなったことがきっかけです。「人の命を救いたい、病気を治したい」と強く思い、医師を志しました。筑波大学に進学し、卒業後に東京女子医科大学の消化器病センターに入局しました。消化器外科を専攻したのは、大学時代に師事した消化器外科の教授が、颯爽としていて格好よかったからです(笑)。

所先生のご経歴と、「日帰り手術」に特化したクリニックを広島に開設された経緯を教えてください。

【所理事長】広島大学卒業後は約6年間、千葉の病院で消化器外科医として勤務し、消化器系がんの治療や開腹手術に取り組み、グローバルな視野を得るため中国への臨床留学も経験しました。当時はちょうど、開腹手術より患者さんの身体への負担が少ない「低侵襲治療」として腹腔鏡手術が普及し始めた頃で、私自身も腹腔鏡手術に大きな可能性を感じていました。そこで、腹腔鏡手術では有数の大阪赤十字病院に移り、4年間研鑽を積みました。

その後、「日常生活に負担のかからない低侵襲手術をもっと世の中に広めたい」との想いから、2022年に「大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック」を開院しました。そこで多くの患者さんに喜んでいただけたという手応えもあり、2院目の開業を考えた際に注目したのが、私が大学時代を過ごした広島です。当院が提供している日帰り手術を行う病院が他になく(2024年5月時点)、働き盛りの方や子育て中でお忙しい方などのニーズが高いだろうと考え、2024年5月に開業しました。

次田先生が入職されたのはどのような経緯だったのでしょうか?

次田 正先生の写真

【次田医師】私は東京女子医科大学病院に40代半ばまで勤め、専門とする肝臓がんの手術を中心に、消化器がん、鼠径ヘルニア、胆石、虫垂炎などさまざまな外科手術に携わり、研鑽を重ねてまいりました。

その後、勤めていた公立福生病院を定年退職し、これまでの経験を活かせる場がないかと模索しているタイミングで、知人から「新しい時代を先取りするような日帰り手術専門のクリニックが広島にできるが、興味はないか」と紹介されました。欧米では当たり前のように行われている「日帰り手術」ですが、日本では普及が大きく遅れています。そんな現状の中であえて「日帰り手術専門クリニック」に挑戦する所院長の姿勢に感銘を受け、少しでも力になりたいと思い当院へ入職しました。