更新日: 2024-05-13

基本情報

名称:
秋本外科クリニック
診療科目:
外科, 整形外科, 内科
住所:
〒 734-0025
広島県広島市南区東本浦町5-22

電話番号082-288-4114電話
する

夜景や桜の名所として広島市民に親しまれている黄金山の麓、邇保姫神社の目の前にある「秋本外科クリニック」は、秋本尚孝理事長が1990年に開院して以来、30年以上にわたり地元密着型の医療の提供に取り組むクリニックだ。3階建ての建物の2階には介護施設も併設しており、介護や福祉といった側面からも地域社会を支えている。2023年4月に理事長のご子息である秋本修志先生が院長に就任し、親子2代での診療体制がスタートした。

秋本院長は、大学病院や中核病院などで胃がん、大腸がん、肝臓がんといった消化器のがんから、胆石、虫垂炎、ヘルニアなどの良性疾患、腎臓移植まで数多くの手術を手がけてきた外科専門医※1であり、移植専門医※2.3。そのキャリアと専門性を生かし、同院では外科、整形外科はもちろん、消化器内科や一般内科の診療、上部消化管内視鏡検査にも対応している。「臓器移植後の患者のフォローアップや訪問診療にも力を入れ、どんなことでも頼っていただけるクリニックをめざしたい」とおだやかな口調で語る秋本院長に、同院の特長や地域医療にかける想いについて伺った。

※1日本外科学会外科専門医 ※2日本臨床腎移植学会移植専門医 ※3日本移植学会移植認定医

祖父や父の姿を見て医師を志す。外科専門医として研鑽を積んだ後、30年続くクリニックを継承

はじめに、医師を志したきっかけと、外科を専攻された理由をお聞かせください。

秋本 修志先生の写真

父と祖父が医師で、「秋本外科クリニック」は外科医である父が1990年に開業したクリニックです。幼い頃から祖父や父が診療を行っているのを見て育ち、「病気や怪我をした患者さんから頼られてかっこいいな」と憧れを抱いていました。そうした環境だったこともあり、「後を継いでほしい」と父に言われるまでもなく自然と医師を志していましたね。

生まれ育った広島を離れ、埼玉医科大学に進学しましたが、卒業後はまた広島に戻り、広島大学病院での初期臨床研修を経て、同大学の消化器・移植外科に入局しました。外科手術を通して全身のマネジメントができるところにやりがいを感じたのが専攻の理由です。

その後、県内の中核病院の外科に勤務されたそうですが、主にどのような疾患を診ていたのでしょうか?

中国労災病院やJA吉田総合病院では消化器外科をメインに、胃がん、大腸がん、肝臓がんといった消化器の悪性疾患から、胆石、虫垂炎、鼠経ヘルニアなどの良性疾患まで、さまざまな外科手術に携わり、研鑽を積んできました。庄原赤十字病院の透析外科では、透析患者さんに対するバスキュラーアクセス作製など外科的な処置にも取り組んでいます。

その後、臓器移植医療に興味を持つようになり、広島大学病院や呉医療センターなどで腎臓移植、肝臓移植の研究や、腎臓移植を中心とした臨床経験を積みました。ときに緊急手術も発生するような緊張感のある医療現場での経験では、大きな学びを得ることができましたね。

※血液透析を行う際に、血液を脱血したり返血したりするための出入り口のこと

そして2023年にクリニックを継承されました。継承を決意された思いをお聞かせください。

いずれは父の後を継ぎたいと思っていましたが、勤務医として10年以上働き、「外科医として培った経験や強みを生かし、今後はかかりつけ医として地域の患者さんの全身のマネジメントを行いたい」という思いが強くなり、継承を決意しました。近年、外科の診療所が少なくなっていることもあり、そのニーズの高まりを感じたタイミングでもありました。

秋本外科クリニックの院内の写真
大きな窓からの光とグリーンのソファで明るい雰囲気の受付・待合室