土日や祝日にも受診や手術が可能。多忙な人にこそ知って欲しい「日帰り手術」という選択肢
医療設備や内装については、どのようなこだわりがありますか?
【所理事長】医療設備に関しては梅田院と同じく、「総合病院の手術室をそのままクリニックに持ってくる」というコンセプトのもと、腹腔鏡手術システムや全身麻酔の機器など、手術に必要となる機材類は、最新鋭の機材の中から吟味し、クオリティの高い腹腔鏡手術が提供できる設備を揃えました。
内装に関しては、患者さんが手術前もリラックスできるよう落ち着いた雰囲気をオーダーしましたが、何より一番気を配ったのは安全対策ですね。万が一、手術中に不測の事態が起きても「患者さんをすみやかに近隣の大規模病院へと搬送する」ことができるよう、院内の廊下はストレッチャーが通過するのにじゅうぶんなスペースで設計してあり、万一に備えたスタッフの訓練も欠かさないようにしています。
日々の診療で心がけていることを教えてください。
【所理事長】日帰り手術は身体への負担が少ないとはいえ、「手術」には違いありませんので、不安や恐怖を感じる患者さんは多いと思います。それを払拭するためには、「患者さんへの丁寧な説明」が一番だと考えています。
その一環として、当院では患者さんにオリジナルの手術計画表、「クリニカルパス」という冊子をお渡ししています。検査内容や結果、治療方針、スケジュール、麻酔の説明、手術前日の準備などについて、わかりやすく記載しているので治療への理解が深まり、安心して手術に臨んでいただけるのではないでしょうか。
【次田医師】私は患者さんの訴えをよく聞いて、ご本人の病気に対する思いを受け止め、寄り添うことを大切にしています。その上で、長年の経験やガイドラインに従い、患者さん一人ひとりの状況に応じた治療をご提案できるよう心がけています。
お二人の趣味やプライベートの時間の過ごし方も教えていただけますか?
【所理事長】唯一の趣味が登山だったのですが、開業準備で忙しく最近は行けていません。落ち着いたらまた再開したいと思っています。もうひとつ、趣味というより本業の一環ですが、医療データの解析はどんなに忙しくても欠かせません。休日はデータ解析ソフトを使って詳しく調べたり、検証したりすることについ没頭してしまいます。日帰り手術のデータも日本全国から集め、梅田院や広島院のデータと統合し分析することで、より効果的な術式を探ることや、安全面の検証に役立てています。
【次田医師】私は東京出身ですが、2年前に山口に移住しました。かなり自然豊かな地域に住んでいますので、田舎暮らしを満喫しています。自然の中で身体を動かすだけでも気分転換になりますね。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
【次田医師】入院手術は患者さんにとって費用的にも時間的にも負担の大きいものです。特に仕事や子育てに奮闘している方の中には、「仕事に穴をあけたくない」「家族に迷惑をかけられない」と手術を先延ばしにしてしまう人も多いはずです。そういう人にこそ、日常生活に負担のかからない日帰り手術があることを知っていただきたいですね。
多忙な患者さんのご要望にお応えできるよう、当院は平日夜間と土日祝日も診療と手術を行っています。小回りの利くクリニックならではの融通を利かせ、今後もさらに患者さんの満足度を高めていきたいです。
【所理事長】腹腔鏡による日帰り手術は、「治療効果を損なわずに患者さんの負担を最小限に抑える」低侵襲手術の完成形であると考えています。術後回復も早いため早期の社会復帰が可能で、不要な入院の回避にもつながります。一人でも多くの患者さんに専門性の高い日帰り手術を提供できるよう、これからも日々尽力してまいります。