更新日: 2024-08-05

基本情報

名称:
鼠径ヘルニア日帰り手術広島アルプスクリニック
診療科目:
外科, 消化器外科
住所:
〒 732-0057
広島県広島市東区二葉の里3丁目5-7 グラノード広島2階

電話番号082-263-8123電話
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鼠径ヘルニアをはじめ、胆のう切除、虫垂炎、内痔核の日帰り手術に対応。日帰り手術のメリットを存分に活かすため、安全性と利便性に徹底的にこだわる

貴院で受けられる「鼠径ヘルニア」の治療について詳しく教えてください。

所 為然先生の写真

【所理事長】鼠径ヘルニアは、足の付け根(鼠径部)の筋肉の隙間から、腸の一部が飛び出した状態、いわゆる「脱腸」と呼ばれる疾患です。子どもや40代以上の男性に多い傾向にありますが、加齢による筋力の衰えが原因で発症しやすくなるので、誰にでも起こり得る病気です。
痛みなど具体的な自覚症状が少ないので病気に気付かないケースや、気付いてもさほど生活上の支障がないので、手術を先延ばしにしているケースも少なくありません。しかし放置すると、腸が壊死して命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」という状態になることがあります。

【次田医師】鼠径ヘルニアは自然に治るものではなく、治療するには必ず手術が必要となります。手術では、いかに筋肉の隙間を処理して腸管が再度脱出しないようにするかが重要です。当院では、腹腔鏡を用いて「メッシュ」という治療用の人工の網で筋肉の隙間を覆う「TAPP法(Trans-Abdominal Pre-Peritoneal repair)」を採用しています。

貴院の腹腔鏡手術のメリットはどのような点にありますか?

所 為然先生と次田 正先生の写真

【所理事長】当院の腹腔鏡による鼠径ヘルニアの日帰り手術は、全身麻酔下で行いますが、外科医が麻酔を兼任するのではなく、必ず麻酔科専門医が行っています。皮膚、皮下脂肪を切開する開腹手術と違い、腹腔鏡手術では下腹部に3カ所、5mm程度の傷が残るだけで済みます。縫合には3カ月ほどで溶ける糸を使用していますので抜糸の必要もありません。手術自体は2時間前後で終わります。麻酔が覚める前に鎮痛薬と神経ブロックを併用し、術後疼痛を最小限に抑える工夫をしています。

【次田医師】手術後は麻酔からさめるまで、院内のリカバリー室で休んでいただきますが、施錠できる完全個室となっており、座り心地のよいリクライニングチェアを設置しているので、ゆったりくつろいでいただけます。日帰り手術で何より重要なのは、麻酔からの覚醒と術後の経過観察だと私たちは考えています。順調に覚醒が進んでいるか、医師とスタッフでしっかりと見守りますのでご安心ください。

ほかに日帰り手術が可能な疾患はありますか?

【所理事長】梅田院と同様、胆のう結石における胆のう切除や、虫垂炎の日帰り手術が可能です。ただし、虫垂炎に関しては、検査設備の整った医療機関で診断を受け、虫垂炎の診断が確定している患者さんで、一度抗菌薬で虫垂の炎症を抑える「保存的加療」か、保存的加療後に後日手術を行う「待機的治療」を選択された方のみが対象となります。

【次田医師】広島院では痔を切除せずに注射で治す「内痔核の日帰り手術」にも対応しています。肛門の内側にできる痔核(いぼ痔)を内痔核と呼びますが、当院ではこの内痔核の根元に薬剤を注射することで痔核を縮小させる「ALTA療法」という注射治療を行っています。従来の痔核切除手術に変わるものとして安全性、有効性の面でも近年注目されている治療法ですので、気になる方はぜひご相談ください。