ケガの外科処置や薬に頼り過ぎない生活習慣病診療、胃カメラ検査、日帰り肛門外科手術を得意とし、小児整形外科では先天性疾患を含めた大学病院並みの診療を提供
現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

赤ちゃんからご高齢の方まで、実に幅広い年代の患者さんが来院されています。主訴も多岐にわたり、風邪や花粉症、肺炎、腹痛といった一般内科の症状から、胃カメラ検査を目的に受診される方までさまざまです。
中高年以上の方では、高血圧や糖尿病、脂質異常症、慢性腎不全といった生活習慣病・慢性疾患の患者さんが多く、継続的な通院が必要なケースが目立ちます。また、膝や腰、肩などの痛みを抱え、整形外科で定期的にリハビリを受けている方も少なくありません。
一方、小児整形外科では、お子さんの足の形や手足の動かし方、首の傾きなど、先天性疾患が疑われるケースについてのご相談が多く寄せられています。妻は現在も大学病院で診療を続けており、その専門性を求めて、より高度な診療を希望される患者さんが来院されることも多いですね。
貴院が得意としている外科・肛門外科の診療についてお聞かせください。
外科では、「公園で転んでおでこを切ってしまった」といったお子さんの外傷の縫合をはじめ、やけどの処置や皮膚のできものを取りたいといったご相談まで、日常的な外科処置を幅広く行っています。
肛門外科で特に多いのは、肛門内科を受診したものの症状が改善せず、「どうしたらよいかわからない」と困って来院される患者さんです。たとえば、膿がたまる肛門周囲膿瘍は、その場で切開して膿を排出しなければ、39度近い高熱が出たり、座ることもつらい状態になったりすることがあります。また、血栓性外痔核のように突然血の塊ができるケースでも、外科的に処置を行ったほうが、結果的に回復が早い場合が少なくありません。
私のような消化器外科医は、痔疾に対する外科的処置が可能であると同時に、内科的な治療にも精通しています。「受診したけれど良くならない」「このまま様子を見てよいのか迷っている」といった場合も含め、どうぞ気軽にご相談いただければと思います。
患者数が多い生活習慣病の診療についても教えてください。

高血圧をはじめとする生活習慣病については、可能な限り薬に頼りすぎず、まずは生活習慣の改善によってコントロールすることを大切にしています。なかでも、食生活の見直しは非常に重要ですね。
たとえば2型糖尿病の方では、運動不足に加え、糖質や脂質の摂り過ぎ、野菜不足、甘い飲み物を水代わりに飲んでいるといった食習慣が背景にあるケースが少なくありません。また、脂質異常症の方では、肉の脂身やレバー、いくら、たらこ、卵黄など、悪玉コレステロールを増やしやすい食品を過剰に摂取している傾向が見られます。こうした場合、食生活を根本から見直すことで、薬を使わなくても数値が改善していくケースは多くあります。
一方で、遺伝的な体質が関与して生活習慣病を発症している方もいらっしゃいます。そのため、検査や診察を丁寧に行い、原因をしっかり見極めたうえで診断を行い、必要な場合には薬物療法も適切に取り入れています。
極力、薬に頼り過ぎないことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
高血圧や糖尿病、脂質異常症は、確かに薬を服用すれば数値そのものは改善します。しかし、食生活や生活習慣をほとんど変えないままでいると、病気の進行を食い止めることはできません。加齢とともに心臓や腎臓、肝臓、血管といった臓器の機能は少しずつ低下していきます。その結果、いわばドミノ倒しのように病気が次々と重なり、気がつけば多くの薬を長期間飲み続けなければならない状況に陥ってしまうことがあります。そうした治療を続けた結果、慢性腎不全などを合併し、生涯にわたって人工透析が必要になるケースも決して少なくありません。
一方で、食生活や生活習慣が主な原因となっている生活習慣病は、そこを根本から見直すことで、薬物療法が不要になったり、将来的な合併症の予防につながったりする可能性があります。だからこそ、私は「まず生活を整えること」を大切にし、できる限り薬に頼り過ぎない治療を心がけています。
実際に、金光先生の診療を受けて、減薬につながった患者もいるそうですね。
特にご高齢になると、複数の疾患を抱えることで処方される薬の種類や量が増えがちで、「できれば薬を減らしたい」というご相談を多くいただきます。そうした場合、現在服用している薬や合併している疾患を一つひとつ丁寧に見直していくと、必要性が低くなっている薬や、生活習慣の改善で代替できる薬が見つかることも少なくありません。実際に、見直しを行うことで、無理なく減薬できる方は多くいらっしゃいますよ。