更新日: 2022-11-24

基本情報

名称:
山下内科消化器科クリニック
診療科目:
内科, 消化器内科
住所:
〒 732-0016
広島県広島市東区戸坂出江1丁目1-10

電話番号082-516-0150電話
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繰り返す下痢や便秘の診療に力を入れるほか、科目を超えて「病気のよろず相談」に対応。

どのような患者さんが来院されていますか?

専門の消化器内科だけでなく内科も標榜しており、腹痛や食欲不振、下痢などの消化器症状を訴える患者さんのほか、倦怠感など身体の不調をはじめ、風邪や頭痛、インフルエンザ、帯状疱疹などさまざまな主訴の患者さんが受診されています。
「胸が痛い」、「膝の関節が痛い」とおっしゃって来院される方も多く、地域のかかりつけ医として、診療科目にかかわらず、病気のよろず相談に幅広く対応しています。
また、当院は、特定健康診査も行っていますので、健診の結果、リスクが高いと診断されて、栄養指導や運動指導を受けている患者さんも多くおられます。

特に、力を入れている診療についてお聞かせください。

山下喜史院長の写真2

ここ最近、増加傾向にある「下痢」や「便秘」など排便異常に悩んでいる患者さんの診療に、特に力を入れています。
下痢や便秘は、誰もが経験するありふれた症状のため軽く考えがちですが、それらの症状の原因には、大腸がんや胃がんをはじめ、胃潰瘍、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患などの病気が隠れていることもあるんです。
実際、当院でも、繰り返し起こる排便異常の患者さんを丁寧に診ていくと、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患の一つである潰瘍性大腸炎だとわかることが多いですね。
 
過敏性腸症候群は、検査では腸に炎症や潰瘍など異常が見つからないにもかかわらず、慢性的に腹痛や下痢、便秘などの症状があらわれる病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが、精神的なストレスや不規則な生活などによって起こることが多いといわれています。そのため当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活環境に合わせて適切な治療法をご提案できるように、よく話をお聞きした上で改善策を考えるようにしています。
 
例えば、過敏性腸症候群で下痢の症状がある比較的若い患者さんに普段の生活を聞いてみると、「会社から帰宅すると冷たい飲み物をごくごく飲んで、少しだけ食事を摂って寝てしまう」と言うんです。こういう生活パターンの方は水分摂取が過剰なことが原因で、下痢症状を引き起こしていることもあり、「まずは一週間、水分を控えてみましょう」と指導することで症状が改善される方も多くいらっしゃいます。

一方、潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こしてただれたり潰瘍ができたりすることで、腹痛や下痢、血便などの症状が起こる病気です。明確な原因はわかっておらず、国の難病疾患に指定されています。
基本的な治療法は、大腸粘膜の異常な炎症を抑える薬物療法ですが、潰瘍性大腸炎は根治するのが難しい疾患であり、症状がでていない時期も症状を再発させない治療を続けることが重要になります。
 
当院では、状態によって専門的な治療が必要だと判断した場合には、すぐに適切な病院をご紹介させていただきますし、症状が落ち着いている患者さんには、良好な状態を長く保つことができるように当院でサポートさせていただきます。

医療設備について教えてください。

山下喜史院長の写真3

超音波エコー検査や胃と大腸の内視鏡検査などの検査設備を導入しています。
特に、超音波エコーは、痛みも被ばくも心配ない検査で、患者さんのご負担が少なく内臓の異常が詳しくわかるため、症状が強かったり長引いたりしている方にはお勧めするようにしています。
女性の場合、腹痛の原因が必ずしも胃や腸にあるわけではなく、卵巣や子宮に問題があることも少なくありません。当院でも腹痛を訴える女性患者さんに超音波エコー検査を行ったところ卵巣肥大が見つかり、連携病院をご紹介したというケースがありました。
 
これからも、がんや過敏性腸症候群はじめ、さまざまな疾患の早期発見・早期治療に繋げられるように、一人ひとりの患者さんに適した検査をご提案させていただきます。