更新日: 2024-09-24

基本情報

名称:
山村眼科
診療科目:
眼科
住所:
〒 732-0053
広島県広島市東区若草町20-7-1

電話番号082-262-1211電話
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白内障手術に注力するほか、眼科疾患に幅広く対応。ていねいに説明し、一人ひとりの患者に適した治療を行う

現在、どのような患者さんが来院されていますか?

小さいお子さんから高齢者まで、幅広い年代の方が来院されています。めがねやコンタクトレンズの処方から、ドライアイ、アレルギー、緑内障などの日常的な症状、白内障の手術や糖尿病性網膜症のレーザー治療まで、さまざまな眼疾患に対応しています。

ご高齢の方ですと、やはり白内障の患者さんが多くおみえになりますね。白内障は、目の中の水晶体と呼ばれる部分に濁りが生じ、視界がかすんだり見えづらくなったりする疾患で、軽い症状であれば点眼薬や内服薬を用いて進行を遅らせます。症状が進行している場合は、濁った水晶体を取り出して人工の眼内レンズを入れる手術が主な治療法となります。手術と聞いて不安に思われる方もいるかもしれませんが、当院では高性能な検査機器や手術機器を導入し、患者さんに精密な検査とていねいなご説明をして、安心して治療を受けていただけるように体制を整えています。手術は日帰りで、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズ両方に対応しているのも当院の特長です。

白内障手術で使用する眼内レンズについて詳しく教えてください。

山村 基成先生の写真

眼内レンズには、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。一般的な単焦点眼内レンズは、遠く・中間・近くのいずれか一つにピントを合わせたレンズで、すべてのレンズが保険適用となります。
もう一方の多焦点眼内レンズは、複数(2カ所以上)の焦点にピントを合わせることができるレンズで、遠くも近くもピントが合うので、老眼鏡やコンタクトレンズがなくても見える範囲が広がるのがメリットです。ただし、患者さんの目の状態によっては使用できなかったり、夜間の光がまぶしく感じたりすることがあり、誰にでも合うわけではありません。眼内レンズもさまざまな種類があり、それぞれ向き不向きがありますので、患者さんのご希望を伺い、目の状態や眼内レンズの種類、性質などをきちんとご説明して治療を進めるようにしています。

なお、多焦点眼内レンズは選定療養の対象となるため追加費用がかかりますが、医療費控除が適用されますので、気になる方は気軽にご相談ください。これまでに白内障手術を3527件実施し、そのうち多焦点眼内レンズの手術件数は1234件(ともに2024年7月時点)になります。その経験を活かして、患者さんに合ったレンズを選択し、納得して手術を受けていただけるように努めています。

そのほか、貴院で力を入れている診療がありましたら教えてください。

夜寝る前に特殊なコンタクトレンズをつけて角膜の形を矯正し、視力の回復をはかるオルソケラトロジー(角膜矯正療法)も、力を入れている治療の一つです。寝ている間につけるコンタクトレンズは高酸素透過性の安全なものですし、朝起きて外した後は裸眼でもよく見えるようになり、回復した視力は一定期間維持されるなど画期的な近視矯正法として注目されています。レーシックとは異なり、レンズの使用を中止すると角膜の形は元に戻りますので、外科的手術に抵抗がある方や裸眼でスポーツを楽しみたい方などにおすすめです。

そのほか、お子さんの近視進行速度を抑えるマイオピンという点眼薬の取り扱いも開始しました。視力を回復する効果はありませんが、1日1滴、寝る前に点眼するだけで近視の進行スピードを抑える効果が期待できます。いずれも自由診療になりますので、気になる方はご相談いただければと思います。

医療機器などの設備面は、どのようなものを導入されていますか?

山村眼科の院内の写真
高性能な機器を揃え、清潔に整えられた検査室

眼科検査に必要な機器は一通り揃えていますが、特に白内障の手術機器は最新のものを導入しています。眼科手術用顕微鏡は、目視では確認が難しい細部まではっきり見ることができるので、より精度の高い手術につながります。また、乱視測定用の機器で眼内レンズを固定する位置や乱視の角度をコンピューターで精密に表示することで、より正確な乱視の矯正に役立てています。
当院には、視能検査と視能矯正のエキスパートである視能訓練士が在籍していますので、正確な検査が実施しづらい小さいお子さんの検査にも対応し、ていねいにサポートさせていただきます。