品質にこだわった唯一無二の漢方薬で、アトピー性皮膚炎などの症状に悩む患者の最後の砦に
現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患、そして強いかゆみを伴う湿疹が広範囲にわたる「痒疹(ようしん)」の症状で受診される方が、当院の患者さんの約8割を占めています。年齢層は赤ちゃんから高齢者まで幅広く、遠くは九州から受診される方もいらっしゃいます。
当院にいらっしゃる患者さんの多くは、すでにいくつかの病院やクリニックを訪れ、「皮膚のトラブルが改善しない」「何とかしてほしい」と思い悩んだ末に当院にたどり着かれます。長年続く症状に困っている患者さんにとって、最後の頼みの綱として、当院が力になれたらと思っています。
貴院の特長を教えてください。

当院では、アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患の患者さんに対して、当院オリジナルの漢方薬(煎じ薬)を処方していることが特長です。当院で処方する漢方薬は、世界で唯一の組み合わせです。前述の薬剤師の先生と一緒に、品種、産地、収穫時期などにこだわった質の高い漢方生薬を厳選しています。なぜなら、処方上同じ漢方薬でも、漢方薬の品質が高いほど治療効果が期待できるからです。その漢方薬が安全かどうか、副作用が出ないかを私自身が最初に飲んで確認するのも、医師としての重要な仕事です。漢方薬により、患者さん自らの治癒力を高めることをサポートし、アレルギー体質を根本から改善させ、自身で作り出した健康な皮膚細胞が古い細胞を真皮より押しだし、皮膚炎を軽快させていく治療です。
アトピー性皮膚炎が疑われる赤ちゃんや子どもの診療について教えてください。
アトピー性皮膚炎は早期に診断をつけて漢方薬を飲んでもらうことで、早期の改善が望めます。長期間、皮膚に赤い湿疹が現れていたり、お母さんかお父さんがアトピー性皮膚炎と診断されていたり、疑わしい場合は、早めの受診をおすすめします。
当院では、赤ちゃん、お子さんでも必ず採血します。これは、漢方の副作用で薬剤性肝障害が起こらないかなど、安全性を確認するためでもあります。「幼い子どもに採血するのはかわいそう」という親御さんもいらっしゃいますが、私は痛みに配慮した採血には自信があるので、安心しておまかせいただきたいですね。自分自身で何度も練習して、痛みを最小限におさえられる角度や速度を追求してきましたから。その証拠に、当クリニックに通うお子さんはみな採血を怖がりません。

赤ちゃんの場合は、お母さんが漢方薬を服薬しその母乳を飲んでもらうか、粉ミルクを漢方のお茶で割って飲んでもらっています。苦いのでは、と心配されるかもしれませんが、赤ちゃんの味覚はそこまでしっかりしていないので、すぐに慣れるはずですよ。
お子さんに出す漢方は、毎日飲み続けられるようなるべく味にも配慮しています。また、院内には子どもたちが楽しく通えるように漫画やゲームをたくさん用意しています。
治療を終えた方に卒業証書を渡されているそうですね。
はい。特に、アトピー性皮膚炎の治療を継続するには患者さんの努力が不可欠です。漢方薬は量が多く、味も決して美味しくないため、服用を続けるだけでも大変なことです。それだけの努力をしていただいたわけですから、治療を終えた方を称賛するのは当然のことだと思っています。私の気持ちも込めて、卒業式と称して卒業証書をお渡ししています。お子さんがこの治療に取り組むのはことさら大変でしょうから、特に豪華な卒業プレゼントも一緒にお渡ししています。