医師と患者がともに「絶対に治す」という覚悟で治療に臨むことが、未来を変える第一歩
日々の診療で先生が心がけていることを教えてください。
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「アレルギー疾患で悩む患者さんは全員治す。どこに行っても治らない症状も必ず止める。僕しか止められない」。それくらいの気持ちで診療に臨んでいます。「絶対に治したい」と真剣に治療に取り組まれる患者さんに対しては、私も真剣に取り組みます。真剣だからこそ、爪を切ることやシャワーの頻度といった生活習慣から、漢方の飲み方、扱い方に至るまで厳しく指導しますので、患者さんにとっては耳が痛いこともあるでしょう。
治療する側、治療を受ける側がともに同じ方向を目指し、頑張る気力、継続する力、漢方を長期間にわたり飲む忍耐力が必要です。お互い覚悟を持って治療に取り組むことが、未来を変える第一歩になります。ですから、診察を終えて帰る患者さんには「お大事に」ではなく、「頑張ろうな」とお声掛けしています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
サーフィンはずっと続けていましたが、コロナ禍以降はあまり出かけなくなり、60歳も過ぎたので一旦休憩しています。今、一番の趣味は自転車ですね。電動マウンテンバイクに乗って、行ったことがない場所を探検するのが楽しいんですよ。先日も人里離れた山奥で朽ちたお地蔵さんを見つけ、しばらく観察していました (笑)。
さいごに、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。
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漢方の組み合わせを新たに考案することは、私にとって生涯の仕事です。すでに60歳を過ぎているため、診療を続けられるのはあと10年程度かもしれませんが、その間、私にしかできない治療で患者さんのお役に立ちたいと強く考えています。アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患で困っている方や、「どこの病院に行ってもよくならない」と諦めてしまった方にこそ、当院を受診していただければと思います。
当院では、次回の受診までの間に、気になる症状や漢方薬の服用方法など困りごとや不明点があれば、メールでのご相談を承っております。「症状が悪化した」「薬の飲み方が分からない」など、患部の状態を撮影して送っていただき、疑問や不安についてもお聞かせいただければ、迅速に回答しています。これにより、患者さんが安心して治療を継続できるようサポートしています。
また、遠方にお住まいの患者さんも、初回のみ当院へお越しいただきますが、その後の診療はオンラインにて保険適用で受けていただくことが可能ですので、ぜひご相談ください。