更新日: 2023-10-17

基本情報

名称:
仙台消化器・内視鏡内科クリニック 泉中央院
診療科目:
内視鏡内科, 肝臓内科, 消化器内科
住所:
〒 981-3133
宮城県仙台市泉区泉中央1丁目15−2 赤間総業 泉中央パーキングビル1F

電話番号022-343-8696電話
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AI技術を導入して、微細な病変も見逃さない精度の高い内視鏡検査を実現

どのような患者さんが来院されていますか?

山岡先生の写真

やはり患者さんは、30~50代の働き盛りの方が多いですね。その中でも、当院が力をいれている内視鏡検査を希望されて来られる方がほとんどを占めています。腹痛や下痢、血便といった違和感や症状がある患者さんや、健診で指摘された方はもちろんですが、「今まで一度も大腸カメラを受けたことがなくて不安になって……」と特に症状がない方の来院も多く、当院の理念である「内視鏡診療を多くの働き盛り世代に届ける」を実現できており、この場所に開業できてよかったと思っています。

クリニックの特徴を教えてください。

当院では、内視鏡専門の常勤医が7名、非常勤医が12~13名在籍しており、月間およそ1800件と基幹病院の倍ほどの内視鏡診療を行っているのが大きな特徴です。件数をこなせばこなすほど、確実な診断力が身につき、スピーディに診療できるようになっていく。その結果、症例数が増え、また手技が上達して……とプラスのサイクルで、患者さんにとって苦痛や不安の少ない内視鏡診療を提供できる環境になっています。

また、主治医制を廃止し「複数の医師の目を利用する」ダブルチェック体制を実施しているのも特徴の一つですね。お一人の患者さんに対して、あえて初診、検査、診断、結果説明の医師を変えることで、複数の医師の目を通して患者さんの状態や診断結果を確認できるため、結果的に微細な病変の見逃しが起こりにくくなるのです。良質な医療の提供には欠かせない仕組みだと考えているため、患者さんにもご理解いただいて取り入れています。

こちらで受けられる胃・大腸内視鏡検査についてくわしくお聞かせください。

山岡先生の写真

胃・大腸カメラともに、経験豊富な内視鏡専門医が適正な量の鎮静剤を使用して、培ってきた患者さんに負担をかけない技法を駆使し、最新の内視鏡システムを活用した迅速かつ的確な診断で、患者さんの苦痛や負担をできる限り軽減した検査を行っています。

胃カメラ検査は、口や鼻からスコープを挿入して食道や胃、十二指腸まで直接観察する検査で、胃がんや胃潰瘍(胃の傷)などの病気や、胃がんの発症要因となるピロリ菌の有無を診断することができます。当院では、「小さながんを発見して、内視鏡で根治治療を行う」という理想の実現のため、NBI併用拡大内視鏡を導入しており、約80-100倍に拡大された胃の表面にNBIと呼ばれる特殊光を当てることで、ごく微細な病変も検出できるようになっています。そして、発見された早期の胃がんは、内視鏡の先端から電気メスを出して切除する治療が可能で、再発のおそれもなく治療後も普段通りに生活していただけます。

大腸カメラは、肛門からスコープを挿入し大腸内を全て直接観察することで、大腸がんをはじめ、大腸の炎症や大腸ポリープの有無などを診断する検査です。検査中に、大腸ポリープが見つかり、担当医が切除必要と判断した場合には、そのまま内視鏡による切除治療を行います。大腸がんの多くは大腸ポリープががん化して発生することが知られており、ポリープ切除は大腸がんの予防に繋がります。

また、検査前には大腸内をきれいにするため下剤を服用してもらうのですが、当院では、院内での服用を推奨しています。というのも、すでに大腸がんを発症している人にとっては、下剤を飲むことで腸の内圧が高まり、結果、腸が破れてしまうというリスクがあるんです。院内には、トイレ付きの専用個室を12か所用意しており、万一、気分が悪くなったり、困ったことが起きたりしても医師や看護師がすぐに対応できるので、検査までの間、不安なくお過ごしいただけると思います。

大腸内視鏡検査では、AI技術を導入されていると伺いました。

医療の世界ではIT化と技術開発が進んでいて、新しい技術や機器が次々と登場しています。AIによる内視鏡診断支援機能もそのひとつで、当院では、大腸の内視鏡画像をAIで解析し,検査中にリアルタイムでポリープの有無や種類を高精度に判別して医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-EYE」を東北では初めて導入しています。このシステムでは大腸病変の検出感度が96.3%という報告もあり、より入念な検査と診断をサポートする心強いアイテムとなっています。

また、院内各所のデジタル化を推進しており、予約状況から診察の進み具合、内視鏡カメラの洗浄状況やどの医師がどの患者さんを診るかまで、看護師が集中管理しています。医師は、院内の状況を把握している看護師の指示のもと適材適所に動くため、効率よく患者さんに対応することが可能になっています。

女性専用検査日(レディースデー)を設けていらっしゃいますね。

仙台消化器・内視鏡内科クリニック 泉中央院の個室写真
患者さんがリラックスできるように下剤服用専用の完全個室を完備

はい。胃カメラや大腸カメラを受けることが恥ずかしい、と躊躇されている女性でも内視鏡検査を受けやすい環境づくりとして、毎週木曜日は「レディースデイ」と称し、女性患者さんのみが内視鏡検査を受けられる日を設けています。

女性のがん死者数のトップは大腸がんであるにもかかわらず、内視鏡を肛門から挿入するという検査の形質上、女性にとって大腸カメラは敷居が高いと感じていらっしゃる方は少なくありません。がん撲滅のためには、少しでも胃カメラや大腸カメラへの抵抗感を少なくすることが重要だと考えて、快適な内視鏡検査を受けていただくために、検査を受けたい女性しかいない空間を用意しました。ぜひご活用ください。