「来て良かった」と思ってもらえるクリニックを目指し、「医は仁術なり」を実践する日々
先生が毎日の診察で心がけていることはありますか？
私は、医療サービスの根幹をなすのは、単なる技術や知識の一方的な提供ではなく、患者さんと医療関係者のコミュニケーションによって成り立つ信頼関係そのものであると感じています。
そのため、ありきたりのことのようですが、患者さんが困っていることにしっかり耳を傾け、その原因を明らかにするためにどんな検査が必要なのか、その結果どのような病気が考えられてどんな治療が選択されるのか、飲んでもらうお薬の内容、今後の方針などまで、かみ砕いた分かりやすい表現で丁寧に説明するよう心掛けています。そうすることで、患者さんが理解、納得して医療を受けていただくこと、患者さんとの信頼関係を築くこと、を私だけでなくスタッフ一同心がけています。
ところで、先生のご趣味などプライベートの時間のすごし方も教えて下さい。
いざ開業してみると何かと忙しくて、趣味に割く時間の余裕がないのが現状です。開業医としての日々は充実しており「仕事が趣味」と胸を張ってもよいくらいですが、自分自身が運動不足になっている点は反省しています。患者さんには「適度な運動を心がけましょう」と言っておいて、こちらが「医者の不養生」と言われてしまっては面目ないですからね(笑)。
このあたりは散歩コースには困らないので、時間を作って歩こうと思っています。開業のお話をもらった際に、近隣を実際に歩きましたが、穏やかで歴史も深いこの街並みをとても気に入った経緯もあります。私がまだ知らないこの街の魅力を、これから一つひとつ自分の目で確かめていく冒険にもなり、面白そうです。
クリニックの今後の展望がありましたらお聞かせください。
実は、当クリニックのロゴマークには、私が理想とする地域医療への思いが込められています。その理想とはすなわち「笑顔」であり、①患者さん②患者さんの家族③地域の人々④クリニックで働くスタッフ⑤そして私自身、が笑顔になってほっこりする気持ちを、5つの優しいピンクのハートで表現しています。一見すると桜の花びらのように見えますが、実はそうではないのです（笑）。
5つの立場の人それぞれが輪を描くように、笑顔の毎日を送ることが私の願いです。この理想を実現するため、これからも地域に根ざし、当クリニックの強みでもあるていねいな診療を守り続けたいと考えています。患者さんやその家族から「来て良かった」「相談して良かった」と言ってもらえたら、何よりの幸せです。
最後に、患者さんや読者に向けてメッセージをお願いします。
どんな病気も、早期発見、早期治療に越したことはありません。何か気になることがあれば、たとえ些細なことでも、当クリニックまで気軽にご相談ください。私もスタッフも笑顔でお出迎えし、ていねいな医療を提供することをお約束します。
「何か病気が見つかったら、つらい毎日が訪れる」などということも決してありません。患者さんもその家族も、病気とつき合いながら笑顔でいられる方法がきっと見つかるはずですし、そのお手伝いをすることこそ、当クリニックの本当の使命だと思っています。
どなたにも「来て良かった」と思っていただける医療を提供するため、日々努力の気持ちを忘れず、理想とする地域医療の実現を目指して邁進してまいります。これからも「さくらい内科クリニック」をどうぞよろしくお願いします。