風邪や腹痛から心疾患、神経発達症、こころの問題まで幅広い疾患の診療と、子育ての悩みにも真摯に対応
どのような患者さんが来院されていますか?
【浩院長】発熱や腹痛、アレルギーなどの一般的な症状や予防接種などで受診されるお子さんに加えて、長引く咳や胸痛・動悸を訴えるお子さん、夜尿症や便秘症で悩んでいるお子さん、ADHDなどの神経発達症や不登校等こころの相談まで、さまざまな症状やご相談で受診されています。
一般的な小児科診療に加え、心疾患やこころの問題など専門的な診療も受けられるのが貴院の特長でしょうか?
【浩院長】そうですね。私が専門とする小児心疾患については、先天性心疾患や川崎病に関連する心疾患、心筋症、不整脈など、これまでの臨床経験をもとに診断と治療を行い、必要に応じて高度医療機関へ紹介しています。
中には、息切れや動悸、胸痛といった心臓特有の症状があっても、原因がこころの問題に関連していることがあります。心電図や心エコーなどの専門的な検査を当クリニックで受けられるよう体制を整えていますので、心疾患を精査するとともに、こころの問題にも軸足を置きながら適切な治療につながるよう努めています。
【八弓副院長】私が専門とする小児心療内科は、遠方の大学病院や県立病院まで通いきれない患者さんや、医療につながっておらず、生きづらさを感じているお子さんを地域の中で支えていきたいという志を持って始めました。実際に開業してみると、不登校や精神的な問題を抱えている思春期のお子さん、神経発達症のお子さんなどが想像以上に多く、支援を必要としている子どもの多さを実感しています。
子どもの体調不良には、病気なのか、甘えなのか判別が難しい症状もあるようですが、どのような診療が受けられますか?
【浩院長】たとえば、朝起きられず、甘えとか怠けと思われがちな「起立性調節障害」については、「連続血圧自動測定器」を導入して、サブタイプも含めて診断できるようにしています。また、最近、増えている「長引く咳」の症状について、小学生以上の患者さんについては、呼気中の一酸化窒素濃度測定検査を含めた診察で、原因を見極め、適切な治療を行うよう努めています。
未就学のお子さんの場合は、どんなときにどういう咳が出るのかといった医療面接をていねいに行い、診断につなげています。特に、気管支喘息の場合、しっかり診断して適切な治療につなげられるように心がけています。
【八弓副院長】先ほど、院長もお話ししましたが、体調不良やこころの問題は、病気によって起こることもあれば、ストレスが引き起こしていることもあります。原因を突き止め、治療につなげるには、こころとからだの両方を診ることが大切だと考え実践しています。