患者の立場に立って考え、寄り添いながら、質の高い医療を提供し続ける
日々の診療で心がけていることはありますか?
当院は、祖父の代から、この平塚市紅谷町に根差し、「地域の中でより良い医療を、より多くの方に提供すること」を理念に掲げ、診療を続けてきました。そんな祖父や父を信頼して、長年通い続けてくださる患者さんを裏切ることのないよう、日々ベストを尽くして、満足度の高い医療を提供するホームドクターとしての役割をまっとうしていきたいと考えています。
そのためには、やはり、「患者さんの立場に立って考えること」が、とても重要なことだと思います。患者さんとしっかり向き合い、対話し、わかりやすい説明を心がけることで、患者さんの悩みや不安なお気持ちが少しでも払拭できるように、医師だけでなく看護師やスタッフも含めて、患者さんに寄り添った医療の提供に努めています。
病院との連携もかなり密接に取られているとお聞きしました。
いま、地域医療は役割分担が進んでいて、総合病院は入院や手術、専門的な検査といった急性期医療を担い、クリニックはかかりつけ医として、地域にお住まいの方々の健康に関するさまざまな問題に幅広く対応するプライマリ・ケアを担います。
精密検査にしても、総合病院にはクリニックでは導入できないような高度な医療機器が揃っています。そうした病院とうまく連携することで、患者さんにメリットの高い医療を提供できると考えています。
具体的に、当院ではCTやMRIの検査については、当院から連携病院に検査の予約を入れられるシステムを導入しており、患者さんには予約日に連携病院で検査を受けていただきます。検査画像は、検査翌日には当院で受け取れますので、私が画像診断し検査結果をお伝えします。
患者さんは、自分のことをよく知ってくれている主治医を変えることなく、往々にして受診に時間のかかる総合病院への通院の負担も減らせますので、安心して受診いただけているのではないかと思います。
お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
長年、平塚市医師会の理事を務めておりまして、コロナ禍もあって、ほとんど休みが取れない状況が続いています。その中で、時間を見つけて続けているのが「釣り」と「サーフィン」です。
釣りは、船で沖まで出て、鯛やヒラメ、イサキ、クロムツなどを釣り、自分で調理して家族に振舞っています。サーフィンは、上達するのがなかなか難しく、チャレンジ精神を煽られますね(笑)。それに、2時間も波に乗るとかなり身体に負荷がかかり心肺機能も鍛えられるので、気分転換のためだけでなく、健康な身体を維持するためにも時間をやりくりして続けたいと思っています。
今後の展望や読者へのメッセージをお願いいたします。
当院の患者さんだけでなく、多くの平塚市民の方々に、質の高い医療を提供し続けていくために尽力していきたいと考えています。
それは、長年にわたって地域医療を支えてきた当院の院長としての役目であり、平塚市医師会理事としての務めでもあると考えています。当院の院長の仕事も、医師会の仕事も、地域医療を支え、発展させるために鋭意努力していきたいと思います。