更新日: 2024-07-25

基本情報

名称:
横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック 鶴見院
診療科目:
消化器内科 , 内視鏡内科 , 胃腸内科
住所:
〒 230-0051
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1-31-2 シークレイン209-2

電話番号045-900-4824電話
する

JR鶴見駅・京急鶴見駅から徒歩約1分、住宅や商業施設などが併設された大型施設「シークレイン」2階に、2024年6月開業した「横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック鶴見院」。同院は、市内で開業する「横浜わたなべ消化器内科・内視鏡クリニック根岸院」の分院で、院長を務めるのは、大腸がん手術のエキスパートである石部敦士先生。大腸がんの手術では、神奈川県内で初めてロボット支援下手術を執刀し、その術式の啓蒙にも尽力。もちろん、大腸がんだけでなく、一般的な消化器疾患や肛門疾患の診療にも幅広く携わり、横浜市立大学医学部では、消化器・腫瘍外科学の准教授も務めてきた。内視鏡専門医※1、消化器病専門医※2、大腸肛門病専門医※3、消化器外科専門医※4、外科専門医※5と専門医資格も数多く取得している。

高度医療機関で、早期発見できていれば助かったかもしれない消化器がんの患者を数多く目の当たりにしてきたという石部先生は、精度の高い内視鏡検査が、がんの早期発見・早期治療、予防へとつながることを知り尽くしている。「がんで苦しむ人をゼロに」という高い目標に向けて走り始めた石部先生に、同院が取り組む、内視鏡検査への抵抗感を限りなく払拭する数々の工夫を中心に、得意な診療などを伺った。

※1日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医 ※2日本消化器病学会消化器病専門医 ※3日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医 ※4日本消化器外科学会消化器外科専門医 ※5日本外科学会外科専門医

難治症例の治療に挑み続けてきた大腸がん手術・診療のエキスパートが、消化器がんの早期発見・早期治療、予防を目指すクリニックの院長に

はじめに、石部先生が医師を志したきっかけと、消化器外科を専門とされた理由をお聞かせください。

石部 敦士先生の写真

「なにかの技術を習得して、人の役に立つ仕事がしたい」と思ったのが、医師を目指すきっかけになっています。特に、医療は日進月歩で進歩しています。常に発展し続ける分野で、知識や技量を高め続けたいという思いも強く、医師の仕事は、自分に合っているのではないかと思いました。

専門分野については、もともと外科系に興味があったことに加え、外科は、術者の技量がそのまま治療の成果につながることが多いだけに、厳しい世界ですが、やりがいもあると感じました。その外科の中でも消化器外科は、食道や胃、十二指腸、大腸、肝臓、膵臓と、他の科目に比べて取り扱う臓器が多く、私の探究心が刺激されたのが、専攻した大きな理由ですね。

貴院に入職されるまでのご経歴を教えてください。

富山医科薬科大学医学部を卒業後、横浜市立大学附属病院で研修を終え、横浜市立大学医学部の消化器・腫瘍外科(旧第二内科)に入局しました。その中で私は、「大腸グループ」に所属し、最初は、同大学の関連病院で虫垂炎や腹部のヘルニア、胆嚢結石といった一般的な病気から胃がん、大腸がんなどの消化器がんまで、手術を中心に検査や診断、術後管理も含めて幅広く携わり、研鑽を積みました。
その後、進学した横浜市立大学大学院で、「肝臓切除後の肝不全」に関する研究で医学博士を取得し、医局に戻ってからは、横浜市立大学附属病院などで、大腸がんを専門に診療してきました。

石部先生は、大腸がんに対する腹腔鏡下手術やロボット支援下手術にも精通しているそうですね。

大腸がんの手術が、開腹手術から腹腔鏡下手術、さらにロボット支援下手術と、より患者さんに負担の少ない手術方式へと進化する中で、常に最先端の技術を学ぶ機会をいただきました。特に、ロボット支援下手術については、神奈川県内で最初に執刀させていただき、その後、この術式を普及させるために各病院に出向いて、指導にもあたってきました。

横浜市立大学では消化器・腫瘍外科学の准教授も務められ、重責を担ってこられた石部先生が、貴院の院長に就任されたのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

石部 敦士先生の写真

当院の理事長・渡邉一輝先生は、同じ医局の大腸グループの2歳上の先輩で、旧知の間柄なんです。「もう一つ分院を作るから、そこの院長になってほしい」と強くお誘いいただいたのが、転機になっています。
私自身、消化器外科医として20年近く大腸がんの手術に携わる中で、どんなに力を尽くしても外科では治りきらず、再発したり亡くなったりする患者さんを何人も目の当たりにしてきました。「大腸がんや胃がんを早期に発見して、亡くなる方をゼロにしたい」という気持ちが強くなっていたときに渡邉理事長からお話をいただき、思い切って院長就任を決断しました。現在は、横浜市立大学消化器・腫瘍外科学の客員教授として、たまに手術の手伝いもしながら、当院の診療に取り組んでいます。