更新日: 2025-06-04

基本情報

名称:
高橋まことエキナカクリニック鶴見
診療科目:
内科, 外科, 皮膚科, 小児科, 耳鼻いんこう科
住所:
〒 230-0051
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目1番1号 JR鶴見駅みどりの窓口横

電話番号045-947-3715電話
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2024年12月、JR鶴見駅2階の「みどりの窓口」内に開業した「高橋まことエキナカクリニック鶴見」は、神奈川県内では初の駅構内にある総合クリニック。対面診療に加え、院内のブース(個室)では専門医によるオンライン診療も受けられ、仕事や家事に忙しい人たちにとって、かゆいところに手が届く利便性の高い医療を提供している。
通勤・通学、家事の合間や、急な体調不良のときにも立ち寄りやすい同院では、外科専門医の高橋誠院長と、同じく外科専門医で副院長の齊藤志子先生が交代で診療にあたっている。経験豊富なベテランドクターが子どもから大人まで幅広い世代・疾患に対応し、迅速検査や駅の専用ロッカーを活用した処方薬の受け取りなど、エキナカならではの診療が受けられる点も魅力だ。忙しい現代人の生活に寄り添い、「コンビニに立ち寄るように気軽に受診してほしい」と話す高橋院長と齊藤副院長に、同院の特長や患者へのメッセージを伺った。

※日本外科学会外科専門医

全身の疾患に精通したベテラン外科医が、多忙な人でも通いやすい"エキナカ"に総合クリニックを開業

はじめに、医師を志したきっかけをお聞かせください。

高橋 誠先生と齊藤 志子先生の写真

【高橋院長】たしか高校生の頃だったと思います。自閉症などの発達障害について解説された本を読んだことがきっかけでした。はっきりとした原因がまだ解明されていない病気があることを知り、「なぜだろう?」と強く興味を惹かれたんです。そこから、医学という世界に魅力を感じるようになり、医師を志しました。

【齊藤副院長】私は中学3年の頃に観た、アメリカのテレビドラマ『ER緊急救命室』がきっかけです。あらゆる緊急事態に立ち向かいながら患者を救っていく医師たちの姿が本当にかっこよくて、「自分もこんなふうに患者を救う医師になりたい」と思ったんです。その後は迷いなく、ずっと医師を目指してきました。

高橋院長、齊藤副院長ともに外科出身ですが、外科を専門とされた理由を教えてください。

【高橋院長】医学生の頃、臨床実習でさまざまな診療科を見てまわる中で、外科の現場に強く惹かれました。手術に臨む外科医の姿がとても頼もしく、まぶしく見えたんです。「自分もこうなりたい」と思ったのが外科を選んだきっかけで、いわば憧れの気持ちからのスタートでした。

【齊藤副院長】私が外科に進んだのは、自分の手で直接治療ができるということに魅力を感じたからです。なかでも私が専門とする呼吸器外科は、肺がんをはじめとする治療の難しい疾患が多く、手術だけでなく化学療法や末期がんに対する緩和ケアまで、長期にわたって患者さんと関わっていきます。全身を診ながら、一人ひとりにじっくり向き合える点に大きなやりがいを感じました。

貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。

【高橋院長】福島県立医科大学を卒業後、生まれ育った横浜に戻り、済生会横浜市南部病院で初期研修を修了しました。その後、横浜市立大学医学部第一外科に入局。消化器外科を専門としながらも、第一外科では心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺外科・甲状腺外科など幅広い分野を扱っており、関連病院をまわる中で、開腹手術から腹腔鏡下手術まで多様な外科治療に携わってきました。
特に、自身の医師としての基盤になっていると感じているのが、神奈川県立がんセンターと横浜市立港湾病院です。尊敬する上司の元で現在の医療人としての基礎が形成されだと思っております。神奈川県立がんセンターでは主に胃がんを中心とした診断から治療、さらに緩和ケアや終末期医療まで、患者さんと深く関わる経験を積むことができました。横浜市立港湾病院では、悪性疾患の診断と治療のみならず良性疾患を含めた多岐にわたる診療の経験と指導を受けました。
その後、上白根病院では外科部長・院長を務め、さらに藤沢湘南台病院では地域医療連携センター長として、病診連携の体制強化にも取り組んできました。こうした臨床とマネジメントの経験を経て、開業に至りました。

齊藤 志子先生の写真

【齊藤副院長】秋田大学医学部を卒業後、私も地元・横浜に戻り、横浜市立みなと赤十字病院で初期研修を受けました。その後、横浜市立大学医学部の呼吸器外科に入局し、横浜や藤沢などの関連病院で、肺がんや気胸などの肺疾患を中心に幅広く診療に携わってきました。
結婚を機にフリーランスとしての働き方に転身し、基幹病院や中核病院で手術助手や健診医などを務めていましたが、その中で高橋院長のクリニックをお手伝いするご縁があり、副院長として入職しました。

貴院とは別に、「高橋まことクリニック」本院が藤沢市内にあるそうですね。

【高橋院長】私が勤務医を辞めて開業したのが、2012年に藤沢市内で立ち上げた「高橋まことクリニック」です。開院以来、さまざまな患者さんの診療に取り組む中で、特に気がかりだったのが、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の患者さんが治療を途中で中断してしまうケースが少なくなかったことです。
理由をうかがうと、「仕事が忙しくて通えない」「通院したい時間に診療していない」といった声が非常に多く、医療の“時間的・地理的な壁”を痛感しました。生活習慣病は放置すると、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こす可能性があり、人生に大きな影響を与えてしまうこともあります。そうなる前に、もっと柔軟で身近な医療の形が必要だと感じたんです。
そうした背景から、働く世代や忙しい人たちにとって、もっと通いやすい医療を実現できないかと考えた結果、たどり着いたのが“駅ナカ”でした。通勤・通学・買い物の動線上で無理なく立ち寄れる場所として、JR東日本と交渉を重ね、同社の「スマート健康ステーション®」構想の一環として、2024年12月にJR鶴見駅構内に分院を開業しました。

鶴見駅東口2階の「みどりの窓口」内にあって利便性が高いクリニックですね。

【高橋院長】スペースは約10坪とコンパクトですが、対面診療に加え、大学病院の専門医と連携したオンライン診療も取り入れており、一般的な感染症から専門性の高い疾患まで、幅広く総合的に対応しています。
保険診療にとどまらず、自由診療も含めて多様なニーズに応えられるよう体制を整えており、忙しい現代人にとって「時間を無駄にしない医療のかたち」を実現する、多機能で柔軟性のあるクリニックを目指しています。

高橋まことエキナカクリニック鶴見の外観の写真
鶴見駅 東口 2Fの「みどりの窓口」内にあり、通勤・通学、家事の合間や、急な体調不良のときにも立ち寄りやすい