更新日: 2025-10-15

基本情報

名称:
綱島公園坂クリニック
診療科目:
内科, 泌尿器科, 腎臓内科
住所:
〒 223-0053
神奈川県横浜市港北区綱島西1-5-18 The Light Building 2F

電話番号045-545-1205電話
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東急東横線・綱島駅から徒歩約1分、東京、横浜両方向からのアクセスも良い便利な場所にある「綱島公園坂クリニック」。泌尿器科に加え、腎臓内科や一般内科、透析シャント治療の専門診療が受けられるクリニックとして2025年9月に開業した。
院長の清水俊洋先生は、国内有数の腎移植の実績を上げる自治医科大学附属病院の腎臓外科で、腎移植を中心に腎臓病や泌尿器疾患を幅広く診療してきたエキスパート。開業医ではまだ数が少ない泌尿器科専門医※1、腎臓内科専門医※2、透析専門医※3資格を持つ。長年にわたる高先進度医療機関で培ってきた泌尿器、腎臓に関する専門知識や診療技術を地域に還元し、患者の身近な場所で専門的な検査から診断・治療まで一貫して提供したいと開業した同院。「命に関わる腎臓を守り、泌尿器がんなどの早期発見・早期治療にも努め、透析患者さんの命綱であるシャントの手術およびメンテナンスを行いたい」と話す清水先生に、これまでの診療経験や得意な診療などを詳しく伺った。

※1 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医 ※2 日本腎臓学会腎臓専門医 ※3 日本透析医学会透析専門医

「腎移植」のエキスパートが、専門性の高い検査から診断・治療までワンストップで受けられる泌尿器科・腎臓内科・一般内科のクリニックを開業

はじめに、清水先生が医師を志されたきっかけをお聞かせください。

清水 俊洋先生の写真

私は少し異色の経歴で、高校卒業後にまず進学したのは早稲田大学の政治経済学部なんです。当時は、「人の役に立つ仕事がしたい」という思いを漠然と抱いていて、その原点にあったのが、早稲田の先輩でもある外交官・杉原千畝氏の存在でした。第二次世界大戦中、命のビザを発給して多くのユダヤ人をナチスの迫害から救った彼の生き方に感銘を受け、「自分も社会の中で人の命に関わる仕事がしたい」と考えました。
そんな中、大学1年生のときに「臓器移植法」が施行され、脳死を人の死と認めたうえで、臓器提供が可能になったというニュースに衝撃を受けました。それまで救えなかった命が、医療によって救える時代が来る──その可能性に深く心を動かされ、「やはり自分は、直接“命”に向き合える仕事がしたい」と思い至り、大学3年生の時に再受験し、東北大学医学部に進みました。

腎臓と泌尿器を専門に選ばれたのには、どのような理由があったのでしょうか?

外科の研修中に、たまたま腎臓摘出手術の助手として手術に入る機会がありました。それまで、腹部を大きく切開する開腹手術を見てきたなかで、腎臓摘出手術の側腹部から最小限の切開で繊細に進めていく手技に触れ、「こんな素敵な手術があるのか」と新鮮な驚きと感動を覚えました。
小さな手術創で、深部の臓器を的確に操作するその技術の奥深さに魅了され、「この分野で腕を磨いていきたい」と心から思ったのが、腎臓・泌尿器を専門に選んだ理由です。

貴院を開業されるまでのご経歴を教えてください。

清水 俊洋先生の写真

東北大学医学部を卒業後は、実践的な研修体制に定評のある青森県の八戸市立市民病院で臨床研修を受けました。初期研修を終え、そのまま同院で泌尿器科研修を開始しましたが、同院の泌尿器科では血液透析や腹膜透析の腎不全患者さんの治療も併せて行っていました。透析患者さんは長期間の治療となるため様々な合併症を併発することが多く、唯一の根治的治療となる腎移植の勉強をしたいと考えるようになりました。「腎移植を本格的に学びたい」という思いから自ら進路を模索して、東京大学医学部附属病院の泌尿器科に入局しました。
ただ、当時の東京大学医学部附属病院では腎移植の件数が限られていたため、まずは泌尿器・腎臓領域全体の専門性を深めることを優先し、前立腺がん、膀胱がん、腎がんといった悪性腫瘍から、前立腺肥大症や排尿障害などの良性疾患まで、幅広い疾患を対象に診療と手術を重ね、臨床力を養ってきました。

その後、国内有数の腎移植実績を誇る自治医科大学附属病院の腎臓外科からお声がけをいただき、腎移植の最前線で診療に携わる機会を得ることができました。これまでに、泌尿器科専門医、腎臓専門医、透析専門医、腎移植専門医をはじめ多数の資格を取得し、泌尿器と腎臓という2つの専門領域を横断する幅広い診療スキルを培ってきました。それぞれの経験が一本の線につながり、現在の診療にしっかりと息づいていると感じています。

自治医科大学附属病院の腎臓外科では、どのような診療に携わってこられたのでしょうか?

自治医科大学附属病院の腎臓外科は、腎移植や血液透析、腹膜透析の外科的治療を中心に、腎臓病に対する高度かつ総合的な診療を提供する専門施設です。内科との連携体制も整っており、腎不全医療のあらゆる局面に対応していました。
私は、腎移植手術と手術前後の管理や移植後の免疫抑制療法の治療、さらに血液透析導入時に必要なシャント(動静脈瘻)手術や、シャントトラブル時の手術、腹膜透析用カテーテルの留置術など、外科的処置を数多く手がけてきました。診療に加えて、同大学大学院においては、腎移植後の尿路感染症をテーマに研究を進め、学位も取得しました。

自治医科大学附属病院では、医局長などの要職も担われていたそうですが、開業を決めたのには、何かきっかけがあったのですか?

自治医科大学附属病院では、医局長として診療のリーダーを務めるとともに後進の育成や医学生の教育にも携わり、大きなやりがいを感じていました。そのため、その当時は開業という選択肢はまったく考えていなかったのが正直なところです。
一方で日本の医療状況に思うところがありました。大学病院や地域の中核病院では、地域の診療所から紹介された患者さんを含めた外来患者さんの診察・検査・治療等で多忙を極め、身を粉にして仕事をする状況でした。診療所で十分な検査体制を整え、診療所で診断と治療を一貫して行えるようになれば、患者さんにとっても大きなメリットとなりますし、中核病院のスタッフの方々の負担も軽減でき、双方にとって良いのではないかと考えるようになりました。

どのようなクリニックを理想とされたのでしょうか?

泌尿器科専門医、腎臓専門医、透析専門医、腎移植専門医の資格を持ち、腎移植を含む腎不全治療を経験した開業医は、全国的に見ても決して多くはありません。これまで高度先進医療機関で培ってきた腎臓・泌尿器の知見や診療技術を地域医療に還元できないかと考えるようになりました。患者さんに身近な立場で、一般病院と比べても遜色のない十分な検査体制を整え、診断・治療まで一貫して行えるクリニック開業を決意するに至りました。

東急東横線・綱島駅から徒歩1分と、非常に便利な立地ですね。

はい。私の住まいから通いやすいエリアで開業場所を探していたところ綱島駅のすぐ近くのこちらのお話を御縁ありいただきました。駅周辺には住宅地が広がり、都内・横浜方面の双方からアクセスしやすいことも大きな魅力でした。この地域にお住まいの方はもちろん、沿線で働くビジネスパーソンや学生の方々にも通いやすい立地だと感じています。駅から徒歩1分という利便性はもちろんのこと、CT検査をはじめとする専門的な検査をスムーズに受けていただける環境を整えていますので、気軽に立ち寄れるクリニックとしてお役に立てたら嬉しいですね。

綱島公園坂クリニックの外観の写真