患者一人ひとりの症状に寄り添い、患者と二人三脚でベストな治療方針を目指す。全身を診る全人的な医療の実践によって病気予防にも尽力
日々の診療でどのようなことを心がけていますか？
プライマリケア（総合診療）を担う地域のホームドクターとして、「なんでも相談に乗ってくれるクリニック」であり続けたいと考えており、そのために、患者さんの話をよく聴くことを心がけています。
その上で、お一人おひとり異なる症状に寄り添い、困りごとの解決につながるような適切な治療方針をご提示させていただきます。ただし、治療方針も私から患者さんに一方的に押し付けるのではなく、患者さんと一緒に考えながら、二人三脚でベストな方向を目指していけるように、患者さんの視点に立ったコミュニケーションを実践に努めています。
新前橋駅前のショッピングモール内というとても利便性の高い場所に開業されたのも、貴院の理念に関係するのでしょうか？
はい、幅広い年代の患者さんが来院しやすい場所ということで選びました。ここなら電車でも車でも来院しやすいと思いますし、買い物などのついでに、お子さんと親御さん、祖父母の方も含めて、ご家族で気軽に受診していただきたいと思っています。
低侵襲のCTを導入するなど、検査のための医療設備も充実させたそうですね。
患者さんの全身を継続的に診ていくにあたって、CT検査装置は、被ばく量が少ない現行（2024年4月時点）の最新機器を導入しました。心臓や大動脈、気管支、肺などの胸部や肝臓、腎臓などの腹部の病変の発見に役立ちますので、狭心症や心筋梗塞、がんの早期発見などに努めていきたいと考えています。
また、超音波診断装置（エコー）も心臓と腹部の両方を検査できるものを採用しました。血液検査では、貧血等がわかる全血球計算、炎症値（CRP値）が測定でき、糖尿病がチェックできる採血器具など、一般的な検査は、当院で一通り受けられるよう体制を整えています。
健診や病気予防にも積極的に取り組まれていると伺いました。
当院は、日本人間ドック・検診学会の基準を用いた健康診断を実施しており、必要に応じて、生活習慣病の治療や生活習慣の改善指導も行っています。冒頭にお話したように、私自身、ひどいアレルギー症状に長年悩まされましたので、生活習慣の中でも、食事や運動、睡眠のバランスは、あらゆる病気予防に重要だと実感しています。例えば、ご高齢の方は、食事でたんぱく質の摂取量が減り続けると筋萎縮が進み、寝たきりになってしまいます。あるいは、寝不足が続くと花粉症などのアレルギー症状が強くなり、薬を飲んでも効かなくなることがあります。患者さんの病気だけに着目するのではなく、全身を診る全人的な医療を実践することが病気予防にもつながっていくと考えております。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
もっぱらスポーツジムに通って、筋トレに励んでいます。もともと体を動かすのが好きだったのですが、筋力がつくにしたがって免疫力も上がったようで、私のアレルギー症状もかなり改善してきたなという実感があるものですから、辞めずに続けています。もちろん、食事や睡眠も大事です（笑）。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。
医療資源があまり多くない埼玉県北部・東部地域で、救急対応を含めて、さまざまな疾患やケガの診療にあたってまいりました。私の親族も長年住んできたこの地域で、私の診療経験を還元し、地域の皆さんと一緒に作り上げていきたいと思い開業したクリニックです。
病気の治療はもちろん、健康増進やお悩みのご相談など、スタッフ一同、精一杯対応させていただきます。どんなに小さなことでも躊躇せずに気軽に来院してください。