更新日: 2025-06-10

基本情報

名称:
こまがた脳神経内科・内科クリニック
診療科目:
脳神経内科, 内科
住所:
〒 379-2122
群馬県前橋市駒形町1074-1

電話番号027-226-5046電話
する

頭痛、めまい、しびれなど脳神経内科の專門診療に加え、一般内科も診療。CTによる認知症や脳卒中の的確な診断で、早期発見・早期治療を目指す

貴院が得意とされている診療について教えてください。

牧岡 幸樹先生の写真
当院では、先ほどお話しした認知症診療に加え、頭痛や手足のしびれ、ふるえ、動かしにくさ、めまいといった神経症状について、専門的かつ幅広く診療を行っています。
また、私は総合内科専門医※2の資格も有しており、発熱や風邪、インフルエンザなどの感染症から、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病、さらには花粉症などのアレルギー疾患まで、内科全般にわたって診療しています。特定健診や各種健康診断にも対応しており、心電図やレントゲン検査などの必要な医療設備を整備。さらに、インフルエンザや帯状疱疹など、各種ワクチン接種も実施し、地域のかかりつけ医として、予防から治療まで幅広くサポートしています。

※2 日本内科学会総合内科専門医

患者数が増加している認知症について、貴院ではどのような診療が受けられるのでしょうか?

こまがた脳神経内科・内科クリニックの院内の写真
CT検査装置

「もしかして認知症かもしれない」と心配されて受診された場合、まずはご本人とご家族の双方から、現在の症状やこれまでの病歴、生活の様子などを丁寧にお伺いします。
次に、認知症の発症や進行に影響を与える可能性のある身体的な要因を確認するため、血液検査・心電図・胸部エックス線検査などを受けていただいた後、記憶や判断力などを評価する認知機能テストを実施し、症状の程度を客観的に把握します。
検査の結果、認知症が疑われる場合には、当院内でCT検査を実施し、脳の状態を詳しく確認します。CT画像では、脳の萎縮の程度や、脳梗塞・脳出血の有無などがわかり、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症といった具体的な疾患の診断につなげることができます。

認知症と診断された場合、治療も貴院で受けることができますか?

はい。多くの場合、当院でそのまま治療を受けていただくことが可能です。たとえば、アルツハイマー病やレビー小体型認知症など、神経変性疾患による認知症と診断された場合には、症状の進行を緩やかにする薬を処方し、治療を開始します。
また、認知症は進行に伴い、日常生活における支援や介護が必要になることが多いため、治療と並行して介護保険の申請や、デイサービス・デイケアといった在宅介護サービスのご案内も行っています。ご本人だけでなく、ご家族の負担も考慮しながら、今後の生活に必要な準備を一緒に進めていける体制を整えています。すでに他院で認知症と診断され、薬物療法を受けている方についても、治療の継続や相談を当院で引き続き対応することが可能です。安心してご相談いただければと思います。

大学病院などの医療機関を受診したほうがよいケースもあるのでしょうか?

早期のアルツハイマー病が疑われた場合やどのような認知症か診断がつきにくい場合は大きな病院をご紹介しています。というのも、軽度認知症やMCI(軽度認知障害)という初期のアルツハイマー病が疑われる場合、先ほどお話した進行を遅らせるアミロイドβ抗体療法が受けられる可能性があるからです。その場合は、患者さんやご家族のご要望を伺った上で、近隣であれば群馬大学医学部附属病院、美原記念病院、老年病研究所附属病院の認知症疾患医療センターをご紹介し、診断を確定した上で治療を受けていただいています。抗体療法を受けられた後は、再び当院で経過を見ながら、薬物療法や生活支援を含めた継続的な治療を行っていく流れとなります。

貴院では、頭痛の診療にも力を入れていると伺いました。

牧岡 幸樹先生の写真

はい。頭痛にはさまざまなタイプがありますが、なかには命に関わる危険な頭痛もあるため、まずはその見極めがとても重要です。こうした危険性のある頭痛について、患者さんに正しく知っていただくことも、私たちの大切な役割だと考えています。
また、直接は命に関わらないような機能性頭痛であっても、日常生活に支障をきたしたり、うつ病や不安障害などの精神的な不調を併発するケースも少なくありません。そのため、当院では「つらくても我慢せず、適切な治療を受けてほしい」という思いで、頭痛診療に積極的に取り組んでいます。
 
診療では、まず丁寧な問診を行い、そのうえでCT検査を実施し、緊急性のある頭痛かどうかを見極めます。機能性頭痛の場合には、片頭痛・群発頭痛・緊張型頭痛など、タイプを正確に診断し、それぞれに適した薬物療法を行います。
さらに、頭痛の発症や悪化には生活習慣が大きく関わっていることもあります。たとえば、睡眠不足やスマートフォンの長時間使用、ワインやチョコレートなどの嗜好品が引き金となることもあるため、そうした日常生活の見直しについてもアドバイスを行い、患者さんと二人三脚で症状の改善を目指しています。