ていねいにわかりやすく、大切なことが印象に残るような説明の仕方を工夫。リハビリでは患者一人ひとりに寄り添ったマンツーマンのトレーニングで、QOLの改善を目指す
日々の診療で大切にしていることはありますか?

病状や治療法をご説明するときに、もっとも大切なことが患者さんの印象や記憶に残るように、話し方や、話す内容を工夫しています。たくさんの事柄をいっぺんに、難しい言葉で説明されても、何がなんだかわからないということが多いと思うのです。治療を進めるにあたって、これだけは知っておいていただきたいということを、ていねいに、わかりやすい言葉で説明するように日々心がけています。
もう一つ、「当たり前のことを当たり前にやる」ということですね。日々の診療に追われていると、つい疎かになりがちなことは出てくるものなので、そこは自分を戒めながら、患者さんにとって有益な質の高い医療の提供に努めています。
リハビリテーションについて、敬遠されがちな患者さんもいると思いますが、どのような工夫をされていますか。

当院では、常勤の理学療法士2名に加え、本院からのサポートスタッフも含めた体制で、患者さん一人ひとりの症状に合わせたリハビリをマンツーマンで行っています。手術を受けられた方には翌日からリハビリを始め、痛みの軽減や機能回復を目指して、筋力を高めたり関節の動きを広げたりする運動を取り入れています。
リハビリは最初のうちはつらく感じられることもありますが、続けることで確かな成果につながります。だからこそ、スタッフがしっかりと寄り添い、励ましながら一緒に取り組むことを大切にしています。努力の先には「できることが増える喜び」が待っています。患者さんの生活の質(QOL)を高め、安心して日常を送っていただけるよう、全力でサポートしています。
ところで、貴院はとても洗練された落ち着いた雰囲気ですね。

ありがとうございます。院内はベージュやブラウン、生成りを基調にまとめており、自然と落ち着いた空間になっています。痛みや不安を抱えて来院される方が多いからこそ、少しでも心を和らげてお待ちいただけるよう、穏やかで安心感のある雰囲気づくりを大切にしています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

地域の整形外科クリニックとして、科学的根拠に基づいたスタンダードな医療を実直に提供し続けていきたいと考えています。遠方の大きな病院まで行かなくても、身近な場所で日常的な診療から入院・手術・リハビリまで一貫して受けられることが当院の強みです。
また、整形外科以外のお体の悩みについても、可能な限りご相談に応じています。「こんなことを聞いたら失礼かな」といった心配は不要です。誰でも気軽に相談できる"敷居の低い医院"でありたいと思っていますので、困ったときにはどうぞ遠慮なくご来院ください。