地域から進行胃がん、進行大腸がんの患者さんをなくすのが究極の使命
日々の診療で心がけていることはありますか？
しっかりと問診をして、患者さんの話に耳を傾けることですね。患者さんが自らの体調や生活習慣、家庭環境など、さまざまな情報を打ち明けてくださるということは、「あなたに命を預けるよ」というメッセージだと私は思っています。地域の方の健康を預かる立場として、患者さん一人ひとりに向き合うことを何より大切にしていきたいですし、スタッフ一同、できる限り患者さんと同じ目線に立って、ささいなことでも気軽に話せる雰囲気や環境を作っていきたいと心がけています。
また、自分の考えだけに固執せずに、客観的な意見や先進的な医療にも目を向け、患者さんにとって最良の医療を提供し続けていきたいと考えています。
お忙しい日々かと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
旅行が好きなのですが、今は忙しくてなかなか時間が取れず……お恥ずかしながら、あまり充実した休日を過ごせていません。でも自分のことは棚に上げて、患者さんにばかり「運動をしてください」と言うのはいけませんね（笑）。私自身も、健康のためにもっと活動的な休日を心がけたいと思います。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。
胃がんや大腸がんといった消化器のがんは、早期発見・早期治療が重要です。自覚症状のない初期段階で見つけるためには、内視鏡検査を定期的に受けていただく必要があります。そのことを多くの方に知っていただき、実施していただくことで、この地域から進行胃がん、進行大腸がんの患者さんが出ないようにするのが、我々の究極の使命、目標です。
また、検査をして終わりではなく、検査後の日常を見据えたフォローアップも重視しています。当院での病気療養をきっかけに患者さん自身が健康な生活習慣を見直し、5年後、10年後、20年後も元気にご活躍いただくことが、結果的に地域の方々の健康寿命を伸ばすことにつながると考えています。
これからも地域にあるニーズをできるだけ汲み上げ、地域に根差した医療を提供し、患者さんの生活そのものを見守り、支えていきたいですね。ちょっとした健康上のお悩みがあるときにも、ぜひ気軽にご相談ください。