早期発見、早期治療を第一とし、目指すは地域の「ホームドクター」。何でも相談できるアットホームな環境で、患者さんに寄り添う医療を実践したい
貴院に来院されるのは、どのような患者さんでしょうか?
大半は近隣の地域の方々で、性別を問わず幅広い世代の患者さんが来院されていますが、比較的ご高齢の方が多いです。
主訴もさまざまで、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病、感染症、アレルギー疾患などから、腹痛や便通異常などの消化器疾患、胃や大腸の内視鏡検査まで幅広く対応しています。高齢の患者さんを中心に、気管支炎・肺気腫・誤嚥性肺炎など呼吸器疾患の診療にあたることも多いですね。ほかにも、認知症の症状に関する相談、介護認定申請の相談など、高齢化を背景とした相談が増えています。
また、当院は地域のかかりつけ医として包括的な診療を担う診療所で、日本医師会かかりつけ医機能研修制度の応用研修会を修了しています。「健康診断で指摘されたので詳しい検査をしたい」という方や「体調が悪いが、何科に行けばよいか迷う」という方が、いつでも気軽に相談できるよう、受け入れ態勢を整えていますし、日常的な健康相談や介護・保健・福祉サービスの利用に関する相談にも対応しています。
貴院の診療の特長はどういったことでしょうか?
当医院の理念は「家族的な医院で受ける確かな医療」と「総合病院、専門病院との密接な連携」です。まずは訪れた患者さんの話によく耳を傾け、正直に症状を伝えてもらうことで、疾患の早期発見に努めることを第一としています。患者さんの状態を診て、より高度な医療処置や、さらに詳しい検査が必要と判断した場合は、すみやかに地域の連携医療機関や専門病院に紹介させていただきます。
訪問診療にも積極的に取り組まれていますね。
はい。当院では施設よりもご自宅への往診が主ですが、市内の複数の訪問看護ステーションと緊密に連携しながら、在宅酸素療法やがん終末期等の緩和ケア、ご自宅でのお看取りなどにも取り組んでいます。近年では、個人的にもっともやりがいを感じている時間でもあります。訪問看護などから医院にかかってきた電話は私の携帯電話に24時間転送されるようになっているんですよ。
これは訪問診療に限ったことではありませんが、病状、病気の捉え方、家族関係、人生観などの事情は、すべての患者さんごとに異なります。一人ひとりの気持ちに丁寧に寄り添って、なるべくその人や家族が望む医療を提供するのが、医師の務めだと思っています。