更新日: 2023-11-22

基本情報

名称:
井上眼科医院
診療科目:
眼科
住所:
〒 324-0051
栃木県大田原市山の手1-2-11

電話番号0287-22-2514電話
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子どもの近視、弱視などの視力障害の検査・治療から、大人の緑内障診療、白内障日帰り手術など、専門的な眼科診療を含め幅広く対応

どのような患者さんが多く来院されていますか?

年齢層については、特に偏りなく、幅広い年代の方に来院していただいています。主訴としては、大人は白内障や緑内障、お子さんは近視や斜視などが多いですね。特に、お子さんの場合は、私が学校医を務めていることもあり、学校の眼科検診で近視や斜視を指摘されて、詳しい検査や治療のために受診される方も多くおられます。

貴院の特長として、緑内障などの眼疾患や白内障の日帰り手術だけでなく、子どもの眼疾患についても専門的な診療が受けられるということでしょうか?

井上 直紀 先生の写真

はい、そうです。私の大学病院での診療経験を活かし、お子さんの眼疾患については、特に力を入れて取り組んでいます。さらに、日本人の失明原因の第一位といわれている緑内障についても、多数の症例を診療してまいりましたので、その知見を活かしながら、早期発見と早期治療を目指して積極的に取り組んでいます。

子どもの眼疾患について、具体的に、どのような診療が受けられるのか教えてください。

当院では、屈折異常(近視、遠視、乱視、不同視)や瞳孔不同、斜視などの精密検査が数秒でできる「スポットビジョンスクリーナー」という検査機器を導入しています。この機器は、生後6カ月の乳児から使うことができ、瞬時に視力の異常を見極められますので、特にお子さんの視力異常を早期発見するのに役立つと思っています。

実は、子どもは、視力が低下していてもそれが普通だと受け止めてしまって、自分では気づきにくいのです。それもあって、保護者の方もお子さんの視力低下に気づかず、学校の眼科検診で異常を指摘されて、初めて気づくというケースがとても多いのです。そこで、視力異常を指摘されたお子さんに対しては、スポットビジョンスクリーナー等で精密検査をし、治療が必要な状態かどうかをスクリーニング(選別)して、必要に応じて適切な治療法を提案しています。

例えば、近年、とても増えているお子さんの「近視」については、学校よりも精密な視力検査を行い、現時点での正確な視力を測定します。その他の眼疾患がないかどうかを精査した上で、初期の近視であれば、すぐにメガネをかける必要がないことが多いので、眼のピントの調節力を弱め、眼の使い過ぎを休ませるような働きをする点眼薬を処方して、近視のスピードを少しでも遅らせることを目指した薬物療法を行っています。

残念ながら、近視は、一度始まってしまうと進行を止めることができず、誰しもある程度の近視になってしまうことは避けられないのですが、進行スピードを遅らせるための対策はできます。近視の重症化を防ぐには、早期発見・早期治療がとても重要ですので、お子さんの眼の状態をできる限り正確に把握して、将来、重症化しないように、状態に合わせた対策を提案するようにしています。そのほか、お子さんの眼疾患については、斜視や弱視をはじめ、流行性結膜炎(はやり目)などの感染性疾患や花粉症などのアレルギー性疾患まで、幅広く診療しています。

緑内障や白内障といった大人の眼疾患についても、どのような診療が受けられるのか教えてください。

井上 直紀 先生の写真

大人の場合、加齢に伴って緑内障や白内障が増えてきますが、特に緑内障については、ご本人が気づいて受診されるケースはほとんどないのが実情です。ほかの不調で診察を受けたときや、検診等で視力の異常を指摘されて受診され、精密検査の結果、緑内障が判明することが非常に多いです。そのため、特に40代以上の患者さんに対しては、通常の診察に「眼圧検査」、「眼底検査」、「視野検査」などを組み込み、緑内障の早期発見に努めています。緑内障の治療については、眼圧を下げる点眼薬の処方といった薬物療法のほか、レーザー治療も行っています。

また、失明を免れるために、緑内障と診断された場合は、治療の開始とともに、治療を継続することが進行抑制につながります。当院では、緑内障治療の重要性を理解していただくために、緑内障の基礎知識や、今後どのような治療が必要なのかといったさまざまな疑問にお答えできるような説明動画やパンフレットをオリジナルで制作し、診察時にお渡ししています。パンプレットを読んだ後は患者さんの理解が深まり疾患に関する質問もより的確になりますので、納得していただいた上で治療を提供するように努めています。

白内障の日帰り手術なども行っておられるそうですね。

はい。白内障の日帰り手術のほか、糖尿病網膜症に対するレーザー治療、花粉症やものもらい(麦粒腫・霰粒腫)など一般的な目疾患の診療、コンタクトレンズやメガネの処方など、幅広く診療しています。