「すべては患者さんのため」残りの医師人生も捧げる覚悟。肝がん治療に挑み続ける
日々の診療で心がけていることはありますか?
患者さんごとに異なるのは病状だけではなく、それまで生きてきた人生も各人各様です。ですから、治療計画を提案するときも「患者さんにとって何がいちばん大切か」を常に考えるようにしています。
具体的には、生存期間の延長とQOL(生活の質)の改善を同時に実現する最善の方法を探り、治療についても「患者さんの立場」で考えたうえで、その人のためになるものだけを提供するよう心がけています。
お忙しい日々だと思いますが、先生のプライベートについても少し教えてください。
囲碁が好きだったのですが、最近はコロナで自由に楽しめなくなりました。ゴルフも昔はやりましたが、最近はもっぱらテレビ観戦です。海外の試合でも活躍する日本人選手の姿を応援しています。
それ以外の時間は常に患者さんや治療法のことを考えている感じですね。ここ数年、私自身も大病を経験したというのもあります。「残された医師人生はすべて患者さんのために使いたい」今はただ、真剣にそれだけを考えています。
貴院や先生の今後の展望などはいかがでしょうか?
これからも、1人でも多くの患者さんの治療に携わり続けることが、最大の願いです。私の治療を必要とする人がいる限り、惜しまず全力を尽くします。また、医師として現状に満足せず、現在ある技術の改善や新しい治療法も探っていきたいと考えています。
私と同じ治療法を専門として、今も奮闘を続ける後輩医師たちが日本全国にいます。彼らのためにも、私の残りの人生をすべて捧げる覚悟でがん治療に取り組んでいきたいですね。
読者や患者さんに向けたメッセージをお願いします。
「久留米中央病院」は今後も地域の皆様の健康をお守りしながらも、全国のがん患者さんのため、「あきらめないがん治療」を力の限り提供していきます。
この記事を読んで、当院の提供する治療法が気になった方は、気軽にご連絡をいただければ幸いです。スタッフ一同、患者さんやそのご家族の思いを最大限尊重する姿勢でお迎えすることをお約束します。