地域や人とのつながりを大切に、これからも信頼のおける心温まる医療を提供したい
診療において心がけていること、大切にしていることなどはありますか？
一番はやはり、患者さんの気持ちに「寄り添う」ことでしょうか。私が駆け出しの医者でまだ川崎医科大にいたころ、とある末期がんの患者さんから「大好きな旅行にもう一度だけ行きたい」という相談を受けました。周囲には反対の声もありましたが、当時の私は真剣に患者さんの願いを実現させる準備をしました。
結局はその方の病状が悪化してしまって実現できなかったのですが、後日、ご家族から「先生に出会えてよかった、とても幸せそうだった」と声をかけていただいたのです。この体験が私に「寄り添う」ことの大切さを教えてくれたように思います。
ところで、先生のプライベートのご趣味などありましたら教えてください。
そうですね。たしなむ程度にゴルフはしますが、これといった趣味はありません。しいてあげるなら人と一緒に食事会などを楽しむことが好きです。実は現在、私は広島市南区医師会の会長や広島県医師協同組合の役員を務めています。そうした医師会の活動や会合などでは、人と会って話をする機会が多く、さらに仕事後にはよく懇親会が設けられます。最近では、その懇親会をとても楽しみにしています。
やはり、ひと仕事を終えて飲むお酒の味は格別です。しかも、お酒が入ると会議では聞けなかった本音も聞け、人間関係や段取りがスムーズになる効果もあるので、まさに趣味と実益を兼ねていると言えますね（笑）
医師会ではどのような活動をされるのですか？
若手医師たちとも協力し、地域全体の医療サービス向上のための活動を主軸にしながら、いろいろな企画を進めています。たとえば、地域包括ケアシステム充実のための「学術講演会」を開催したり、市民の皆様に向けて最新の医療情報などをわかりやすく解説する「公開講座」を主催したりしています。公開講座はこの2年ほど、コロナの影響でホールが使えなかったのですが、代わりにスタジオで収録してYouTubeで配信したところ、ホールの収容人数の500人を数倍も上回る再生回数を記録しました。
これからも、こうした活動を通して地域医療の発展、そして、地域の皆様が健康で毎日をすごせるように尽力してまいります。
さいごに、読者や患者さんに向けてメッセージをお願いします。
つねに新しい情報を取り入れ、適切な治療をすることはもちろんですが、何よりも「このクリニックに来てよかった」と思っていただけるように、患者さん一人ひとりとていねいに向き合い、皆さんから安心して頼られる医者、患者さんにとって心温まる存在でありたいと思っています。
当院はきさくなスタッフも揃い、何でも相談しやすい雰囲気が自慢です。耳・鼻・喉の症状でお困りのことがありましたら気軽に当院までご相談ください。