更新日: 2024-04-18

基本情報

名称:
鈴木内科小児科医院
診療科目:
内科, 小児科
住所:
〒 951-8162
新潟県新潟市中央区関屋本村町1丁目147

電話番号025-266-1917電話
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感染症に対する深い知識をベースに、子どもから高齢者まで幅広い世代の健康を見守る

貴院では、日常的にどのような患者さんを診察されているのでしょうか。

鈴木 紀夫先生の写真

小児科で診るのは、近隣にお住まいの子育て家庭のお子さんが大半です。赤ちゃんから小中学生まで年齢層も幅広く、あらゆる疾患を診ています。なかでも、受診比率が高いのは、やはり細菌やウイルス感染によって発熱や発疹などさまざまな感染症の症状を主訴とするお子さんです。感染症治療はまさに私の専門領域でもあるため、当院ではすみやかな診断、適切な治療の提供を心がけ、お母さんやお父さんをなるべく早く安心させてあげられるよう努めています。
 
内科の診療でも幅広い世代の患者さんを診ています。小児科と同様に感染症での受診も多いですね。ほかには、生活習慣病である糖尿病、高血圧症、脂質異常症の治療で通われている患者さんもおられます。こうした慢性疾患に対しては、生活習慣の改善指導や投薬治療により、進行の阻止、コントロールを狙うのが治療の基本です。ただし、これらの生活習慣病の症状が進んでくると、免疫力が低下して感染症のリスクが高まりますから、ここでも感染症の予防、そしてもし感染してしまった場合はすみやかな治療が重要です。患者さんの中には、感染症と聞くと「薬を処方されておしまい」というイメージを持たれる方もいらっしゃるようです。ところが、実状はそんなに単純ではありません。感染の原因がウイルス性なのか細菌性なのかで対処は異なりますし、たとえば細菌感染に対して抗生剤を処方するにしても、患者さんごとの症状、体調や体質もよく考慮し、数ある処方薬の中から効果的なものを慎重に選ぶ必要があります。
 
また抗生剤には耐性菌などの問題もあるため、むやみやたらに抗生剤を出すのではなく、必要性をよく見極める必要もあります。当院では、感染症の患者さん一人ひとりを適切に診断し、適切な治療を提供できているという自負があり、コロナウイルスの流行時も含めて、多くの患者さんにご満足をいただける医療サービスを続けてきたことが私の自慢でもあります。

貴院で提供される医療の特長について教えてください。

今お話しした通り、感染症治療に対する専門性を活かした医療を提供できること、そして、父の代から一貫して「地域密着のかかりつけ医」の姿勢を大切にしていることでしょうか。小児科と内科の両方を診ることで、子どもから大人、そしてお年寄りまで、ご家族みなさんのお役に立つことができます。さらに「仕事帰りでも無理なく受診していただけるように」と、曜日によって夜8時まで診察するなどの工夫もしています。
当然ながら「地域のかかりつけ医」として、各種の検診や予防接種にも対応しており、基本的な項目であれば患者さんには当院で必要な検査を受けていただけるように、院内の医療設備として胃カメラや腹部エコー、レントゲン撮影装置など、ひと通りのものが揃っています。
万が一、患者さんの症状や検査結果から「より詳しい検査や、手術などの高度な治療が必要」と判断した場合は、すみやかに、責任をもって適切な連携医療機関にご紹介させていただきます。

在宅医療にも積極的に取り組んでいらっしゃいますね。

鈴木 紀夫先生の写真

はい。通院が難しい方のための在宅医療にも力を入れており、定期的な訪問による検診はもちろん、ご本人やご家族のご希望に応じて、ご自宅での看取りまで対応させていただいています。昔は相当多くのご家庭に伺ったものですが、最近は個人の家庭を訪問することは減り、施設への訪問が増えていますね。

高齢者の介護では、褥瘡(じょくそう)、いわゆる床ずれなどのケアに根気強く取り組まねばならないことが昔はとても多かったですのですが、近年はひどい褥瘡にはほとんど出会いません。施設でもご家庭でも、適切な対策管理がされるようになってきた証拠で、これは歓迎すべきことです。

また、ご自宅での「看取り」のあり方にも時代の変化を感じます。私個人としては、「住み慣れたご自宅で家族に囲まれて迎える最期」は「病院での最期」とはまた違う価値があると思っています。しかし、大家族での同居が減った現代において「看取る側」であるご家族への負担などを考えると、どうしても自宅での看取りが難しいという現実的な事情も理解できます。

我々はこれからも地域の少子高齢化と向き合っていく必要があります。訪問診療や在宅医療も、もちろん有力な選択肢のひとつだと思っています。時代や社会の変化には柔軟に対応し、介護施設などの関連機関とも連携しながら、患者さんの希望に寄り添いつつ、ご家族の負担も減らせるような医療を提供していきたいですね。