日々技術や知識の研鑽を積み、患者と真摯に向き合って適切な医療の提供に努める
貴院では、患者さんの年齢制限を設けていないと伺いました。
はい、当院には高齢の患者さんも通院されています。てんかんや神経発達症は、成人してからも引き続き治療やケアが必要だからです。一般の患者さんで、続けて通院されていらっしゃる方もいます。
日々の診療で心がけていることはありますか？
子どもに嫌われないことですね。こちらの言うことを聞いてもらわないと診療ができませんので、痛い検査や注射はしかたないですが、そのあと看護師が上手にフォローしてくれるので助かっています。緊張して固まるお子さんには、打ち解けた雰囲気づくりも大事です。私は着ている服がかわいいとか、髪がきれいに結んであるとか、まず何かしら誉めて緊張をほぐすようにしています。そして、親御さんに安心、信頼していただけるよう、適切な診断治療をすることを大切にしています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか？
以前は読書が好きでしたが、診療でモニターを長時間見ているので眼が疲れるのと、考えながら読むのが億劫になって、買っても積読状態です。私は、一言でも大事なことが書いてあると思ったら、その本をそのまま買ってしまいます。後で買っておくべきだったと気に掛けるのが嫌だからです。Amazonもよく利用しています。
映画も好きですが、最近は好きなときに観られるので専らインターネットで観ています。特に『アポロ13』は米国がまだ世界のトップを走っていた頃のフロンティア精神が好きで、何度も観ていますね。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
私は、「凡事徹底（ぼんじてってい）」、「照一隅（てらすいちぐう）」、「格致日新（かくちにっしん）」の3つの言葉をモットーにして診療しています。
「凡事徹底」は、患者さん一人ひとりに日々向き合い、手を抜かずに診療すること。「照一隅」は専門の小児神経・神経発達症を深く追究し、貢献すること。「格致日新」は、日々医学情報をアップデートし、研鑽を重ね、新しい技術を磨くことです。開業して20年になりますが、今後もこれらの言葉を忘れずに、真摯に診療を続けてまいります。
最後に、当院は地域のかかりつけ医として、予防接種、健康診断、感染症、ホルモン、アレルギー、発達・神経などに幅広く対応しております。どうぞお気軽にご来院ください。