更新日: 2025-07-23

基本情報

名称:
大手町こぶけ内科クリニック
診療科目:
内科, 糖尿病内科, 内分泌内科
住所:
〒 730-0051
広島県広島市中区大手町3丁目1-11

電話番号082-504-6255電話
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患者の生活背景に合わせた糖尿病治療を提供。甲状腺疾患など内分泌疾患の専門診療にも注力

現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

小武家 和博先生の写真

近隣にお住まいの方を中心に、幅広い世代の方が受診されています。年齢層としては60代以上が多いですが、私が入職してからは20代、30代の甲状腺疾患の患者さんが増えている印象です。また、広島県下では、内分泌疾患を専門的に診療するクリニックの数がまだ少ないため、広島市外や遠方から来院される患者さんもいらっしゃいます。
 
主訴についても、風邪やインフルエンザ、花粉症をはじめ、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、健康診断で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値に問題があり、詳しい検査を受けに来られる方などさまざまです。内分泌内科では、「なんとなく体調が悪い」とか「複数の症状が重なってつらい」とお悩みの方が、専門医を探して当院を受診されるケースも多いですね。

糖尿病について、貴院ではどのような診療が受けられるのでしょうか?

糖尿病を疑って受診された場合、まずは血液検査や尿検査を行い、糖尿病の有無と重症度を確認します。糖尿病の治療は、大きく分けて食事療法、運動療法、薬物療法がありますが、一口に糖尿病と言ってもさまざまな病態があり、発症の背景も一人ひとり異なります。患者さんの体の状態だけでなく、どういった生活状況なのかを把握したうえで、その方に合った治療法を提案するようにしています。
 
糖尿病の治療・管理は血糖コントロールが基本になりますが、当院では、できるだけ食事や運動の改善による症状の緩和を目指しています。とはいえ、毎日の生活習慣を変えるのは大変ですし、血糖値はストレスや睡眠不足でも上がってしまうものです。当院では、患者さんが長期的な視野で治療に取り組めるように、広島県糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師と管理栄養士による指導を提案させていただき、QOL(生活の質)を損なわない糖尿病との付き合い方をサポートしています。
食事や運動だけでは血糖コントロールができないときは、内服薬やインスリン自己注射といった薬物療法を行いますが、その場合も、患者さんの希望を伺いながら納得していただいたうえで治療を進めるようにしています。また、入院が必要と判断した場合は、迅速に連携病院をご紹介いたします。

先生のご専門である内分泌内科についても教えてください。

内分泌疾患とは、体の中のホルモンが過剰になったり不足したりすることで起きる病気で、糖尿病もホルモンの病気の一つです。ホルモンには多くの種類があり、それぞれが生命や健康を保つ働きがありますが、バランスよく分泌されないと不調や病気の原因となります。
 
一般的に、内分泌疾患は典型的な症状が少なく、「なんとなく元気が出ない」、「疲れやすい」、「生活に変化がないのに痩せる・太る」といった、とらえどころのない症状で、特定の臓器を調べても診断がつかなかったという患者さんが来られることも多くあります。
そのため、診察では患者さんに症状や経過などを詳しく伺い、関連のありそうなホルモンに見当をつけて検査を行います。例えば、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患が疑われる場合、血液検査で甲状腺ホルモン量を測定し診断をつけます。なかには、内分泌疾患ではない場合もありますが、患者さんのお悩みや症状をよく聞き、生活習慣のアドバイスなどを行って症状が和らげられるように努めています。

医療機器はどのようなものを揃えていますか?

大手町こぶけ内科クリニックの体液量測定装置(Inbody380)の写真
体液量測定装置(Inbody380)

胸部レントゲンや心電図、動脈硬化の度合いを調べる脈波速度、頸動脈エコーなど、内科診療で必要な検査は一通り実施できるように整えています。また、先ほどお話しした甲状腺ホルモン検査は、30分程度で検査結果が出る新機種を導入していますので、患者さんをお待たせすることなく、その日のうちに診断をつけて治療を始められるようにしています。
また、新たに体液量測定装置も導入しました。体内の水分量の傾向や筋肉、脂肪量がわかるため、糖尿病や生活習慣病の患者さんの体調管理に役立て、より効果的な食事指導や運動療法の実施につなげたいと考えています。