患者一人ひとりの心情に寄り添いながら支援し、二人三脚で健康維持を目指す
先生が日々の診療で心がけていることを教えてください。

当院の患者さんに多い糖尿病は、慢性疾患のため、長期にわたって治療や管理が必要になります。自覚症状がほとんどない中でも、食事や運動などの生活改善や治療を続けていくのは簡単なことではありません。患者さんが前向きな気持ちで治療を続けていけるように、お一人おひとりにしっかりと向き合い、生活環境やお気持ちに寄り添った診療を心がけています。よきアドバイザーであり、仲間であり、マラソンの伴走者のように患者さんの療養を長く支えていきたいと考えています。
診療のデジタル化にも積極的に取り組んでいらっしゃいますね。
はい。患者さんの利便性向上のため、ウェブ予約のほかに、院内でできる血液・尿検査以外の検体検査については、スマートフォンの専用アプリから結果を確認できるシステムを導入しました。アプリをインストールし、当院との連携設定を行っていただくことで、これまでは次回受診時にご報告していた検査結果を最短で翌日に確認していただくことができます。忙しい方や早く結果を知りたい方、検査記録を保管しておきたい方などにも便利なサービスですので、ご活用いただければと思います。
診療時間外や休日はどのように過ごされていますか?
休みの日は家族でゆっくり過ごすことが多いですね。料理をするのが好きで、気分転換にいろいろ作るときもあります。得意料理は……煮込み系ですかね(笑)。「おいしくなれ」と思いながらコトコト煮込んでいると、気持ちが落ち着いてリフレッシュできる気がします。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

糖尿病は、残念ながら一度発症すると完治しませんが、血糖値を正常範囲にコントロールしていけば、合併症や進行を防ぎ、健康な人と変わらない生活を送ることができます。糖尿病と診断されたら、これはもう「体質が変わってしまったんだ」と受け入れて、うまく付き合っていくことが大切だと思います。当院は、患者さんが無理なく自分の体に合わせた生活習慣を身につけられるよう、お一人おひとり丁寧にサポートします。
また、私の専門である内分泌・代謝疾患についても、原因がよくわからない不定愁訴を抱える患者さんの受け皿になりたいと思っています。つらい症状、気になる症状のある方は、我慢せずに当院へご相談ください。地域の方々がいつでも気軽に相談できる町のクリニックであり続けるために、これからも尽力してまいります。