一般内科に加え、脳神経内科の診療にも注力。近隣の医療機関と連携しながら病気の早期発見に努める
現在、どのような患者さんが来院されていますか?

脳神経内科では、頭痛やめまい、しびれ、体が動かしにくいといった症状を訴える方が多く受診されていますね。てんかんや脳梗塞、脳出血の既往歴がある方がお見えになることも増えてきています。
※日本内科学会総合内科専門医
先生のご専門である脳神経内科の診療について詳しく教えてください。
患者さんのお話をよく伺うのは診療の基本ですが、脳神経疾患が疑われる場合は特に問診が重要になります。体のどの辺りに症状が出ているのか、いつ頃から出るようになったのか、現在はどのような状態かなどを患者さんに詳しく伺い、さらに神経診察を行います。
神経診察では、ペンライトで目に光を当てて瞳孔の動きを確認したり、打腱槌という医療用ハンマーで体を軽く叩いて反応を確認したり、触感や振動、温度といった皮膚の感覚を確認したりします。そうして体のどこに病変があるかを推測し、必要に応じてCT検査やMRI検査などの画像検査も行って診断をつけていきます。
治療内容は病状と程度によって異なりますが、例えば頭痛の場合、頭痛が起きないようにしたり頭痛が起きても痛みをできるだけ速やかに鎮めたりする薬物治療と、生活指導を行いながら進めていきます。薬は内服薬、点鼻薬、注射薬とさまざまな種類があり、患者さんの状態に合わせて適切な治療法をご提案しています。
内科疾患に加えて、脳神経領域も診ていただけるのは心強いですね。

継承にあたり、これまで当院で行ってきた医療は変わらず提供できるようにしています。さらに、今までは難しかった神経領域も診ることができますので、気になる症状があれば何でもご相談いただきたいと思います。
検査機器についても、血液検査、心電図、レントゲン、骨粗鬆症など一通りの検査機器を揃えていますが、新たに頸動脈の超音波(エコー)検査機器を導入しました。これは、先ほどお話した動脈硬化の程度を評価するのに欠かせない検査ですので、積極的に活用して患者さんの健康管理に役立てていきたいと考えています。
貴院は読売ランド前駅が目の前にあり、アクセスの良さも抜群ですね。
ありがとうございます。駅が近いのもメリットですが、当院の周辺には聖マリアンナ医科大学病院や川崎市立多摩病院、新百合ヶ丘総合病院などの高度医療機関が複数あり、より専門的な検査や治療、入院が必要となった場合には、速やかに連携をとってご紹介できるのも強みです。症状によっては、都内の病院をご紹介することもあります。
どのような病気も早期発見・早期治療が大切ですし、緊急時にすぐに大きな病院で対応してもらえるというのは患者さんにとっても安心だと思います。日頃から緊密に連携をとり、何かあった場合はできるだけ早く対応するように努めています。