更新日: 2022-12-12

基本情報

名称:
わたなべ整形リハビリクリニック
診療科目:
整形外科, リハビリテーション科, リウマチ科
住所:
〒 444-0878
愛知県岡崎市竜美東3丁目11-7

電話番号0564-55-2233電話
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リハビリによる痛みの緩和はもちろん、さらに目指すのは痛みが慢性化しにくい体づくり

どのような患者さんが来院されていますか?

渡辺隆之院長の写真2

午前中は高齢者、午後の診療は中高生、診療時間の終わり間際になると働き世代の方など、時間帯や曜日によって来院される層に変化はありますが、ご近隣から市外の方まで、そしてお子さんからご年配の方までと、本当に幅広い患者さんが来院しています。
 
お困りの症状や疾患もさまざまです。ご高齢の方ですと、変形性の膝関節症や肩の腱板断裂、腰部脊柱管狭窄症、頚椎症などが多いですね。
 
小中高生など若い世代の患者さんの多くは、怪我やスポーツ障害で来院されています。野球肩・野球肘やアキレス腱の周囲炎などの他、膝の疾患では膝のお皿の下にある骨(脛骨結節)が徐々に突出して痛みが生じるオスグッド症や、下腿内側に位置する脛骨(スネ)の下の方に痛みが発生するシンスプリントと呼ばれる疾患もあります。
 
働き世代では、コロナ禍でリモートワークが普及したことにより、頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)という肩・首・腰の痛みを訴える患者さんが増えています。また、30~40代以上の女性では腱鞘炎やヘバーデン結節(指の第1関節が変形して曲がり、腫れや痛みを伴うことも多い原因不明の疾患)など手の疾患で来院されるケースもあります。

幅広い整形外科領域の疾患を診断するための検査機器は、どのようなものを導入されていますか?

わたなべ整形リハビリクリニックの医療機器の写真
腰椎大腿骨骨密度測定装置(DXA機器)

レントゲン(エックス線)、CT、骨密度を測定する腰椎大腿骨骨密度測定装置(DXA機器)を導入しています。レントゲンより細かい評価が得意なCTは、例えば慢性化した腰痛の背後に悪性腫瘍が隠れていないか、圧迫骨折がないかなどを判断する際にも使用します。
 
エコー(超音波)も診察室とリハビリ室で合わせて3台設置しており、主に靱帯の他、腱板(筋肉の筋)の適切な診断に役立てています。エコーは動いた状態を見られるので、実際に体を動かしてもらい痛みが起こる場所や圧痛部位を確認して診断を行います。
また中高年の方に多い、いわゆる四十肩・五十肩の注射治療にもエコーを使います。痛みのある部位にエコーを当て、画像を見て針先を確認しながら適切な場所に打つことができるので安心です。

クリニック名にも入っているように、リハビリを非常に重視していらっしゃいますね。

整形外科医として、患者さんが今つらいと感じている痛みを緩和することはもちろんですが、それ以上に痛みが起こらない、痛みが起きても慢性化しにくい体づくりを指導することが重要だと考えています。
 
肩・腰・膝が痛いと訴えられる患者さんの場合、身体のバランスが崩れていたり、柔軟性が落ちていたり、大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)の筋力が落ちていたりしていることが原因で、身体を上手に使えずに姿勢が崩れて、腰や首、膝などの痛みを引き起こしていることが少なくありません。
そういった患者さん方に対して、単なる痛みの緩和に終わらせずに、患者さん自身でしっかり身体を使えるようになるまでの治療こそが私が目指すところであり、当クリニックの治療のメインはあくまでもリハビリなのです。

開放的で明るいリハビリ室ですね。

充実したリハビリを行えるように、3階にはほぼ全面を使った広いリハビリ室を用意しました。当クリニックには現在、6名の理学療法士がおり、医師や理学療法士などがそれぞれの立場から見て患者さんがどういう状態なのか情報交換を行いながら、筋力訓練や関節可動訓練、身体をしっかり使えるようにするための運動療法など、一人ひとりの患者さんに適した訓練をサポートしています。
また、患者さんのさまざまな症状や痛みの軽減に対応する医療機器も理学療法士と相談しながら設置してお使いいただいています。

わたなべ整形リハビリクリニックの院内の写真3
開放的で明るいリハビリテーション室