更新日: 2025-04-22

基本情報

名称:
相生山ほのぼのメモリークリニック
診療科目:
内科, 老年内科, 老年精神科, 心療内科
住所:
〒 458-0011
愛知県名古屋市緑区相川2丁目105

電話番号052-896-0088電話
する

認知症をはじめ、高齢者の内科疾患、精神症状を幅広く診療。CTを導入し、認知症の早期発見・早期治療にも努める

現在、どのような患者さんが多く受診されていますか?

老年内科、内科、老年精神科、心療内科を標榜していますが、最近は“認知症専門クリニック”と言ってもいいくらい認知症の方が多く受診されています。軽症の方をはじめ、重度の方、予防のために通院されている方、若年性認知症の方もいらっしゃいます。そのほか、不安障害やパニック障害、不眠症、適応障害といった精神症状の高齢患者さんが来院されています。名古屋市で実施している65歳以上は無料の「もの忘れ検診」を受けに来られる方や、ほかの内科医院から紹介されて受診される方も増えていますね。
当院は、内科診療も行っていますので、近くにお住いの方の風邪、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の診療、ワクチン接種、健康診断など、地域のかかりつけとしても機能しています。

貴院が得意とされている認知症診療について、くわしく教えてください。

CT検査機器の写真
CT検査機器

当院では、認知症の早期発見・早期治療に注力しています。認知症に限りませんが、できるだけ早い段階で病気を見つけることができれば、患者さん本人が主体となって生活環境を整えたり、今後について考えたりすることができます。また、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症のような神経変性疾患や、脳血管障害に伴う血管性認知症などの認知症は進行を遅らせることができます。

そのため当院では、早期発見を目標に、一般的な認知機能テストより難しいものを受けていただいています。また、院内にCT検査を導入し、その場で脳の状態を画像で確認できるようにしています。画像診断は、名古屋大学放射線医学教室連携の遠隔画像診断支援サービスで検査画像を読影してもらい、当院とのダブルチェックによって見落としがないように努めています。

認知症の診療は、一般的にどのような流れになるのでしょうか?

初診時は、できる限り患者さんのご家族も一緒に来ていただくようにお願いしています。まずは、臨床心理士による認知機能テストを受けていただき、その間に精神保健福祉士がご家族にさまざまなお話を伺い、それらの情報を合致させて私が患者さんを診察しています。
認知症と診断された場合は、薬物療法、予防、精神症状への助言、家族のケア、介護保険や各種サービスの利用に関する情報提供など、多職種でサポートを行っています。
また、定期的に認知機能テストを行い、治療効果を評価しながら患者さんの状態に合わせて薬剤を調整したり、必要な介護サービスを受けられるように支援しています。

認知症の方の内科的な病気も松永先生が診療されているのでしょうか?

松永 慎史先生の写真

そうですね。高齢者に多い高血圧や糖尿病なども認知症のリスクになります。そうした病気の治療が滞っていると認知症が進行する恐れがあるため、かかりつけ医がいない場合は、私が並行して治療することもあります。ただし、すでに内科のかかりつけがある患者さんの場合は、主治医の先生と連携し、私は認知症や精神症状の治療に専念させていただいています。患者さんの状態やご都合に合わせて、地域の医療機関と連携をとりながら臨機応変に対応しています。

妄想や抑うつなど認知症の周辺症状(BPSD)への対応に苦慮されているご家族も多いようですね。

イライラし興奮が強い場合や、もの盗られ妄想や誰かに狙われているなど被害妄想が強い場合など、症状を鎮める抗精神病薬を処方することもしばしばあります。介護されているご家族は困っていたり苦しんでいたりすることも多いので、患者さんがいないところで精神保健福祉士がお話を伺い、デイサービスやデイケアの利用など介護に関するアドバイスも行っています。
当院では、できる限り訪問介護や介護サービス事業者、地域包括支援センターなど複数の専門職と連携を取りながら患者さんの生活をサポートするよう心がけています。