更新日: 2025-05-01

基本情報

名称:
むらやま大腸肛門クリニック
診療科目:
内視鏡内科, 消化器内科, 肛門外科, 内科
住所:
〒 558-0013
大阪府大阪市住吉区我孫子東2丁目7番38号 クリニックステーションあびこ4F

電話番号06-6115-7064電話
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苦痛の少ない内視鏡検査や肛門疾患の日帰り手術など、高度な専門医療で地域の健康を支える

現在、どのような患者さんが来院されていますか?

当院には、赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんにご来院いただいています。肛門外科・内視鏡内科・消化器内科・内科を標榜していることから、対応する症状や疾患も多岐にわたります。なかでも、便秘や下痢などの便通異常、痔などの肛門疾患でお悩みの方、胃や大腸の内視鏡検査を希望される方、さらには潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の患者さんが多いですね。
 
また、分娩にともなう会陰切開や裂傷が原因で生じる肛門括約筋不全や直腸膣瘻(ちょくちょうちつろう)、慢性的な便秘や出産の影響で起こる直腸瘤(ちょくちょうりゅう)の診療も、当院の得意分野のひとつです。これらはデリケートな問題であるだけに、相談先が見つからずに悩まれている方も多く、治療を受けられた患者さんからは「相談してよかった」「もっと早く来ればよかった」といったお声を多数いただいています。そうした専門的な診療を求めて、遠方から足を運んでくださる患者さんも少なくありません。

貴院の特徴である内視鏡検査について詳しく教えてください。

村山 浩之先生の写真

当院の内視鏡検査は、数多くの症例で培った患者さんに負担をかけない挿入技法や、迅速かつ的確な診断技術で、苦痛をほとんど感じることがない検査の提供に努めています。
 
その一つの工夫として、胃・大腸カメラいずれも鎮静剤を用いて受けることができます。患者さんは眠った状態で検査を受けられるので、痛みを感じることはほとんどありません。初めて鎮静剤を用いて検査を受けたほとんどの患者さんが「もう終わったの?」とびっくりされますね(笑)。
検査後は専用のリカバリールームで鎮静剤が抜けるまでゆっくり休んでいただき、回復したら、炎症やポリープなどの病変の有無について、検査で撮影した画像をご覧いただきながらわかりやすく説明させていただきます。
 
そのほかの工夫として、大腸カメラでは、内視鏡挿入時に「軸保持短縮法」という、大腸を無理に伸ばさず、腸の自然なカーブを保ちながらスムーズに進めていく挿入技術を採用しています。これにより、検査時の痛みや不快感を大きく軽減することができます。また、腸内に送気する際には空気ではなく炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは腸に吸収されやすく、検査後の張りや腹部の不快感が残りにくいというメリットがあります。
 
検査の結果、切除が可能な大腸ポリープが見つかった場合には、その場で切除治療を行うことが可能です。より大きな病変や入院での手術が必要な場合でも、阪和記念病院や大阪急性期・総合医療センターなど、信頼できる連携医療機関をご紹介いたしますのでご安心ください。

胃の内視鏡検査についてはいかがでしょうか?

胃カメラは、「経鼻内視鏡」「経口内視鏡」、それぞれに「鎮静剤の使用あり・なし」の4つの選択肢から、お一人おひとりに合った方法をお選びいただけます。経鼻内視鏡は、先端径が5.8mmと細いため、舌の根元に触れにくく、咽頭反射(「オエッ」となる反応)を抑えることが可能で、経口内視鏡に比べると楽に検査を受けていただけるケースが多いのですが、鼻腔が狭い方や、初めての内視鏡検査で不安や緊張が強い方には、鎮静剤を使用してリラックスした状態で経口内視鏡を受けていただく方法をおすすめしています。
また、当院では胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことも可能です。お仕事などでなかなか時間が取れない方にも配慮した体制を整えておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

注力している肛門の病気については、どんな診療が受けられるのでしょうか?

村山 浩之先生の写真

おしりの症状は、痛み、出血、脱肛、腫れ、かゆみなど多岐にわたります。正確な診断のために、問診に加え、視診・触診、肛門鏡や内視鏡などを用いて、丁寧に状態を確認します。
 
肛門の病気でよく知られている「痔」には、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、痔ろう(あな痔)の3つのタイプがあります。それぞれ、発生する場所や形、大きさ、症状の程度が患者さんごとに異なるため、一人ひとりに適した治療が必要です。症状が軽い場合には、薬の処方や保湿剤の使用に加え、排便習慣の改善、食事療法、適度な運動などで症状の改善を図ります。一方、慢性化している場合や炎症が強い場合には、手術による治療が必要になることもあります。

手術には、痔の種類によってさまざまな手術法がありますが、以前は入院が必要だったような手術も、医療技術の進歩により、現在では日帰りで安全に行えるようになりました。なかでも、「ALTA療法(ジオン注射)」は、脱出性の内痔核に対して切らずに治療できる低侵襲な方法として注目されており、体への負担も少なく済みます。
当院でも、こうした日帰り手術に対応しており、肛門の機能をできる限り温存しながら、安全かつ丁寧な手術を心がけています。おしりの不調が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。